サクラ花 桜花最期の特攻
劇場公開日 2015年11月4日
解説
第2次世界大戦末期に生み出された、プロペラも燃料も積まず敵艦に突撃するだけの小型特攻機「桜花(おうか)」を題材にした戦争ドラマ。桜花特攻隊から奇跡的に生還した男性の証言や、戦時中につづられた手紙、生還者の手記などをもとに、これまであまり語られることのなかった真実をリアルに描き出す。終戦直前の昭和20年6月22日、茨城県の神之池基地から激戦地・沖縄へ向け、小型特攻機・桜花を搭載した大型爆撃機が飛び立つ。新人兵士の尾崎ら8人の乗員たちは、敵機からの猛攻で1人また1人と命を落としながらも、機長・穂積の機転や団結力でどうにか沖縄へとたどり着く。そして17歳の少年・沖田が桜花での出撃を命じられるが……。「ペコロスの母に会いに行く」の大和田健介が主人公・尾崎を演じ、緒形直人、渡辺裕之、林家三平らが脇を固める。役所広司がナレーションを担当。監督は「天心」の松村克弥。
2015年製作/88分/日本
配給:映画センター全国連絡会議
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2016年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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桜花に題材を取っていますが史実に絡んだエピソードは無く桜花について知識は何一つ増えないし、ストーリーも特攻隊員が出撃して死にましたっていう当たり前すぎる展開で、特筆するべきことが、本っ当に、全く、なんにもない。
これならわざわざ新しく作らなくてもいいよなって誰も思わなかったんだろうか。
撃たれたやつや桜花搭乗員が戦闘中に悠長に長々と身の上話・思い出話をして死んでいくのも陳腐だし、その間は何事も起きないのも不自然すぎる。長台詞入れるために『敵艦隊まで距離4万』から『3万』の5倍くらい時間かけてやっと『2万』とかね。
収穫があるとすれば一式陸攻の中を見られることくらいかな。
2016年5月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
この映画はほとんどが飛行機内で行われてます。三瓶ちゃんや林家三平さんといったコメディ系の人たちも見事役に入っていました。主役の大和田健介君は声が幼いんですがそれが良くて若いパイロットを上手く演じてました。最後の表情が何とも言えなかったかな。あえて言うならナレーションの役所広司さんの声が低く滑舌がよくない所もあり聞いていてなんか嫌だったかな。あと皆の設定年齢が無理があります、緒方直人さんが28ってどんだけフケ顔なんだよって突っ込みたいくらいかな。あとあるシーンが海老名香代子さんのアニメ(うしろの正面だあれ)に少し似ていました、今回息子も出てるし少し関わったかなって思いました。
2016年5月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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見せるように作るべきだったと思う。
製作費の都合上、グラマン戦闘機の襲ってくるシーンを映像的に実感する事が出来ないので、急に襲われて機銃で兵士が撃ち殺されるのが何回も続く。
皆それぞれ、語り部らしく伝えたい話を死に際にさせるのだがもう1つ盛り上がらない。
戦闘機内で思い出話をしてその合間に敵機に襲われて兵士が死亡
これの繰り返しで、舞台の芝居を観ているような気分になる。
桜花自体も展示されているものが映る程度で格好いい散り様を期待している方は見なくてよい。
兵器のマニアもみる必要なし(笑)
戦争が庶民的にどう感じられていたか?は伝えたいつもりはあるのだろうが感動出来るか?と聞かれたら難しい。
「死ね」と命令する奴等は後方で居るのに人の命を投げ込んでいくと言う不条理さが愚かしいのは解る。
別段70年前だけが狂っていた訳じゃない。今もさして変わらないから。
命を捧げた英霊の末裔は悲惨な戦後の混乱を生きたであろうが、「死ね」と命令して生き残った臆病者の末裔はどうなったのか?
死を讃える前に、命令を下したものたちを描いた作品がほしい。
「顔の無いヒトラーたち」みたいな作品を。
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