12月14日オープンの「アップリンク吉祥寺」5スクリーンで展開する“カルチャーのホットスポット”
2018年12月13日 15:00

[映画.com ニュース]12月14日に東京・武蔵野市の吉祥寺パルコ地下2階にオープンする映画館「アップリンク吉祥寺パルコ(通称:アップリンク吉祥寺)」の施設内覧会が12日行われた。
同劇場は5スクリーン計300席(最大スクリーン98席、最小スクリーン29席予定)を備えるミニシアターのシネコン。渋谷でミニシアターを運営してきたアップリンクが、世界の映画祭での話題作、アート系作品、インディーズ作品などを上映し、吉祥寺の新たな映画文化の拠点を目指す。また、開業に伴い22歳以下のユース会員料金(入会金500円、映画鑑賞料金1000円)が導入されるなど、新たな試みが行われる。
館内に入ると、障子を組み合わせた赤い壁のカウンター、入り口にはミラーボールが輝き、個性的な照明やネオンサインが券売機を照らす。奥に進むと、パステルピンクの壁やデレク・ジャーマンの「BLUE(1993)」をイメージしたという青い通路に導かれ、スクリーンへの入り口が登場する。スクリーンには、様々なコンセプトに沿った壁紙、椅子、照明が備えられ、それぞれの世界観を作り上げている。オレンジ、ブラック、ブルーの椅子とイーリー・キシモトの壁紙が彩る「POP」、レインボーカラーの7列の座席に青空をイメージした壁の「RAINBOW」、真っ赤な合皮と黒い肘掛けの椅子が赤い照明で照らされ、高級感を漂わせる「RED」。そして、ウッディな壁と座席がしつらえられた「WOOD」、ストライプの椅子にウィリアム・モリスの壁紙「鳥とザクロ」がプライベートな雰囲気を演出する「STRIPE」の計5スクリーンが展開されている。

さらに「カルチャーのホットスポット」をテーマに掲げる同館には、アートに触れることのできるポイントが随所にちりばめられている。メインのギャラリーでは、オープンのイメージビジュアルを手掛けた写真家のハービー・山口の作品を展示。そのほかマイアミのアーティストであるラ・マノ・フリアの作品、軽井沢の森を撮り続ける田淵三菜の写真、河村康介氏のコラージュが配置されている。
この日行われた施設説明会では、建築家の北嶋祥浩氏、音響に携わった田口音響研究所の田口和典氏、建築照明デザイナーの中村亮子氏、館内でクラフトコーラを提供する「伊良コーラ」代表のコーラ小林氏、アップリンク代表の浅井隆氏が登壇。浅井氏は「方向性が決まって、予算や法律の問題をクリアして……全体の仕掛けに3年はかかっています」とオープンまでの歳月を振り返り、感無量の様子。また、映画館への導入は世界初となる平面スピーカーについて、田口氏は「平面波は、きれいな音を遠くまで飛ばすことができます」と説明し、「映画は音楽だけではなくセリフ、効果音も大事。それが聞こえないと感動が伝わって来ない」と音響へのこだわりを明かした。
オープニング企画として、過去5年にわたる名作150本以上を集めた特集上映「見逃した映画特集 Five Years」や、体験型の「絶叫・応援上映」が行われる。
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