ブラの持ち主を探す“大人の寓話”「ブラ物語」、撮影中にプロデューサーが逃げ出した!
2018年10月31日 20:05

[映画.com ニュース] 第31回東京国際映画祭が開催中の東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで10月31日、コンペティション部門に選出された「ブラ物語」が公式上映された。上映後には、脚本とプロデュースも手がけたファイト・ヘルマー監督をはじめ、出演するパス・ベガ、ドニ・ラバン、フランキー・ウォラック、サヨラ・サファーロワ、ボリアナ・マノイロワ、イルメナ・チチコバが登壇し、観客とのティーチインに応じた。
定年退職を控える鉄道運転士のヌルラン(ミキ・マノイロヴィッチ)が、物干しロープから外れ、列車に引っかかった青いブラの持ち主を探し出そうと奔走する。長編デビュー作品「ツバル」以来、架空の地を舞台にしたヒューマンドラマを描き続けるヘルマー監督が、全編ほぼセリフを排した幻想的な“大人の寓話”を完成させた。
当初、アゼルバイジャン共和国の首都バクーを中心に撮影された本作だが、ヘルマー監督は「警察に何度も撮影を止められた」と告白。現在、バクーでは急速な再開発が進んでいるといい「政府が風情のある街並みを撮らせたくなかったんだ」と理由も明かし、「結局、撮影の途中で僕らが隣国のジョージアに移動した」と苦労を語った。
さらに「撮影中にプロデューサーが、数人のスタッフとともに機材を持って逃げ出したんだ」とまさかの事態にも遭遇。「映画が完成し、こうして東京で上映されるなんて信じられない。実際、舞台裏を追ったドキュメンタリーは、映画に負けず劣らずドラマチックだよ」と安どの表情を浮かべ、同席したキャスト陣には感謝を示した。
ブラの持ち主候補の一人を演じたベガも「映画の完成は奇跡に近い」。セリフのない脚本に「恋をした」といい、「愛の必要性を美しく、そしてキュートに描いている」と話した。また、「ツバル」にも出演しているラバンは、「2つの作品には、共通点があると思う。優しさ、愛、慎み深さだ。それにどちらの作品にも、ブラジャーが登場するんだよ」と笑いを交えて、ヘルマー監督の詩的な語り口を分析していた。
第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ガンニバル
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」にハマるのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

BETTER MAN ベター・マン
【観ないとぜっったい後悔する】「グレショ」監督最新作!ラスト5分の破壊力に、感動を超えて放心状態
提供:東和ピクチャーズ

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
同僚にあまりにオススメされるので、ミリしらで観たら不覚にも秒で沼にハマって大変なことになった話
提供:ツインエンジン

すごすぎて言葉にならない映画
【人類史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】よく考えずに転職したら…死んで生き返る“無限労働”だった
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画館は高すぎる!?
【そんなあなたに…衝撃の価格破壊!】2000円→750円になる裏ワザあります
提供:KDDI

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

感想投稿で豪華賞品が当たる!
「ガンニバル」シーズン1をちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)