アジア最大級の国際コンテンツ見本市で国際共同製作の可能性についてセミナー開催
2018年10月25日 15:00

[映画.com ニュース] アジア最大級の国際コンテンツ見本市「JAPAN CONTENT SHOWCASE 2018」が10月22日より池袋と渋谷で開催され、24日に「国際共同製作セミナー<日本-ヨーロッパ-アジア>」が池袋会場のサンシャインシティワールドインポート内で行われた。
このセミナーは日本、ヨーロッパ、アジアから識者を招いて、パネルディスカッション形式で映画の国際共同製作の可能性についてそれぞれの立場から語るというもの。パネリストには日本から「十三人の刺客」や「おくりびと」「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」などの映画を手がけてきたセディックインターナショナルの中沢敏明氏、ヨーロッパ各国103人のプロデューサーで構成されているヨーロピアン・プロデューサーズ・クラブのアレクサンドラ・ルブレ氏、そして数々のヒット作を手がけている中国の映画会社ボナ・フィルム・グループのジェフリー・チャン氏が登壇した。
中沢氏は「日本映画は海外に売れても流通が難しい。海外映画祭でグランプリをとらなければあとの95%はビジネスにならず、映画製作は続けられない。配信の影響もあると言われるが、僕の中ではもっとお客さんのパイを大きくしようということで国際共同製作に踏み出した」という。現在アニメを含む5本の国際共同製作を進めているが、「日本文化を描くだけでは海外では通じない。海外らしさとミックスさせて新しい文化を描いていく。そのために相手の国に乗り込んで行って、脚本の段階から手を組んで開発している」とした。
ヨーロッパの国々ともこれまで共同製作は行われており、「ヨーロッパのプロデューサーたちもエキゾチックな日本や個性的な監督作品が好きで、漫画・アニメも人気があることから共同製作を望んでいる」という。しかし、製作費の調達方法など映画製作の仕組みの違いがネックになっており、「ヨーロッパとも共同製作協定があればもっと促進されるはずだ」とルブレ氏。中国でも日本の漫画・アニメ、小説は非常に人気があり、チャン氏も「日本との共同製作には非常に可能性を感じる」とし、日本のアニメ会社と組んで開発を進めていることを明かした。
今年5月に日本は中国と映画共同製作協定に署名し、即日発効された。各国の事情、映画製作の仕組みの違いはまだあるが、日本、ヨーロッパ、そして中国も自国以外の海外の市場を見据えており、映画の国際共同製作がさらに活発化していくか注目される。
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