山崎賢人、実写「キングダム」にかける“身を削る思い” 原作再現に大きな自信も
2018年10月9日 13:18

[映画.com ニュース] 原泰久氏による人気漫画を実写映画化する「キングダム」の製作発表会見が10月9日、東京・帝国ホテルで行われ、主演の山崎賢人をはじめ共演の吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、高嶋政宏、要潤、大沢たかお、メガホンをとった佐藤信介監督が出席した。
コミックスの累計発行部数は3600万部を突破した大人気漫画を実写化。500年以上も動乱が続いた春秋戦国時代の中国大陸での史実をベースに、奴隷のように虐げられた少年・信が天下一の大将軍になるまでを描く一大叙事詩だ。壮大なスケールで紡がれる今作に挑んだキャスト陣からは、一様に「身を削る思い」「全身全霊」という言葉が飛び出した。
2016年の10周年記念動画でも信役を担っていた山崎。今年4月から行われた中国ロケに思いを馳せ、「本当に大好きで、運命的なものを感じている作品。原作の持っているアツさを胸に、死ぬ気で、自分の身をどれだけ酷使してもと、身を削る思いで撮影に挑ませていただきました」と振り返る。佐藤監督も「本当に死ぬ気で、過酷な日々」と目を細めながら、「(キャスト・スタッフ陣が)情熱をぶつけ、パッションが爆発する瞬間、『あのとき、あの時点』でしかできない表情が撮れた」と自信をみなぎらせた。
さらに山崎は、4度目の共演となった政/漂役の吉沢に目を向け「友だちとしても役者としても信頼している吉沢くんが、信が一緒に育ってきた漂、これから一緒に中国を統一する政。信として生きるうえで、すごく助けられました」と信頼を寄せる。顔を合わせて笑った吉沢は、「中国ロケでは、みなさんおっしゃっている通り、びっくりするくらいセットがでかいんです。それでも中国のなかでは、そんなに大きくない方だと聞きました。本当にとんでもない場所」と驚きをもって話し、「そんな景色を見ながらの芝居なので、自然と気持ちも入りました」と明かす。楊端和役の長澤は、「初めての本格的なアクションがあり、不安もありましたが、2人(山崎&吉沢)の思いや姿から役と同化していけました。2人の本気の思いがこの映画を作っていると、とても感銘を受けました」と目を細めた。
成きょう役の本郷は「自分の部下や家臣を人間とも思っていない、エゴな王族という役。考え方は僕自身と似ていて、役づくりをせずに演じられたと思います」とジョーク交じりに語り、場内を沸かせる。キャスト・スタッフ陣が一切妥協をせず原作再現に挑んだだけに、「最もキャラの再現度が高いキャストは?」と問われた山崎は「全員です」といい、昌文君役の高嶋は「『キングダム』ファンなら、震えるくらいの再現性」、一同から巨大な筋肉を称賛された大沢も「みんな、役が漫画から飛び出したよう。そこに生命力が加わっている」と述べた。
現場では武闘派キャラに扮するキャスト陣が肉体改造に励んでおり、長澤がプロテインを差し入れることもあったという。一方で山崎は「ごはんを食べられていないという役だったので、食事制限をして、細い体にしました」と明かし、「(撮影前の)半年間、アクション練習と乗馬練習。野生のように飛び回って戦う動きは難しく、初めてでした。アクション部の方々と相談しながら、信ならではのアクションを考えさせてもらった」と手応えありの様子。そして、撮影中の印象的な出来事として、「原先生と何度かお会いさせていただいて、そのときに『映画化するうえで、大事にすべき場所はどこなんだろう』というお話をしました。そういう思いで挑んだ“あるシーン。そこを撮れた時に、『すごく良かった』と思った」と充実の面持ちでしみじみ語っていた。
映画「キングダム」は、2019年4月19日から全国で公開。
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