衝突する趣里×菅田将暉、不敵に笑う仲里依紗… 「生きてるだけで、愛。」予告&本ポスター公開
2018年9月21日 08:00
[映画.com ニュース] 趣里が主演を務め、菅田将暉、仲里依紗らが共演する映画「生きてるだけで、愛。」の予告編と本ポスターが公開された。予告編には、趣里と菅田が演じる恋人たちの揺れ動く関係性が映し出されている。
小説家や劇作家として多方面で活躍する本谷有希子氏による、芥川賞、三島賞の候補となった同名小説を映画化。めまぐるしく変化する日常に疲弊しながらも、懸命に他者とつながろうとする不器用な男女の関係を描く。趣里は不安定な感情を持て余しながら、力強さも持つ主人公・寧子を演じ、菅田は優しさと無関心がないまぜになった恋人・津奈木に扮する。また、寧子に津奈木との別れを迫り、不敵な笑みを浮かべる安堂役を仲が務める。
過眠症で引きこもり気味の寧子は、ゴシップ誌の編集部で働く恋人・津奈木と同棲中。感情がコントロールできない寧子は津奈木に当たり散らすが、一方の津奈木は怒りをぶつけるでもなく、彼女と正面から向き合おうとしない。津奈木の元恋人・安堂の登場をきっかけに、寧子は今の生活から抜け出そうと、カフェバーでアルバイトを始める。
予告編の冒頭では、寧子と津奈木が、ささいな言い合いからすれ違う様子が描かれる。「生きてるだけで、ほんと疲れる」という言葉が導くように、寧子は不安定な自分をコントロールできず、津奈木は職場でのストレスが限界に達してしまう。2人が何かを求めるように夜の街を疾走する場面や、優しくほほ笑み合う恋人らしい様子が切り取られ、シンガーソングライターの世武裕子が手掛けた音楽が、作品を優しく包みこんでいる。
ポスターには、涙を流す寧子と物憂げにうつむく津奈木の姿に、「ほんの一瞬だけでも、分かり合えたら。」というコピーが添えられており、恋人たちの関係をリアルに描出している。
「生きてるだけで、愛。」には、田中哲司、西田尚美、松重豊、石橋静河、織田梨沙らも出演。11月9日から、東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。