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祖国ミャンマーを離れ東京で暮らす母子描く「僕の帰る場所」予告編披露

2018年8月26日 07:00

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シネマ・アジア映画祭で最優秀俳優賞を受賞
シネマ・アジア映画祭で最優秀俳優賞を受賞

[映画.com ニュース]2017年の第30回東京国際映画祭で2冠を獲得した「僕の帰る場所」が、10月6日に公開されることがわかった。あわせて披露された予告編には、演技経験のなかったミャンマーの人々のみずみずしい演技が映し出されている。

新鋭・藤元明緒監督が長編デビューを飾り、在日外国人の家族を取り巻く現実をテーマにした作品。ドキュメンタリーを思わせる映像で、在日ミャンマー人一家の生活を優しく描きながらも、厳しい眼差しが貫かれている。東京国際映画祭では、アジアの未来部門で作品賞と国際交流基金アジアセンター特別賞のダブル受賞という、日本人初の快挙を達成した。

7月にタイで開催されたASEAN映画祭のコンペティション部門では審査員賞に輝くなど、各国の映画祭で評価されている。作品に寄せて、行定勲監督は「在日ミャンマー人(たち)の知らなかった現実を、ドキュメントとフィクションの境界をたどりながら生々しく描いた傑作だ。子どもたちの演技を超えた演技は右に出る映画なし。映画の中での少年の成長にたくましさを感じる稀有な映画だ」と絶賛している。

祖国ミャンマーを離れ東京で暮らす、母ケインと幼い兄弟。入国管理局に逮捕された夫アイセに代わり、母1人で家庭を支えていた。日本で育ち、ミャンマー語を話せない子どもたちに、ケインは慣れない日本語で一生懸命に愛情を注ぐが、父に会えないストレスで、兄弟はけんかばかり。ケインは今後の生活に不安を抱き、故郷への想いを募らせる。

予告編では、家族の慎ましくも幸せな生活が父の逮捕により一変し、その変化を受け入れられず寂しさをあらわにする兄弟の姿や、暮らしを守ることに必死な母の不安げな表情が切り取られている。また初演技ながら、オランダのシネマ・アジア映画祭で最優秀俳優賞を受賞した、兄・カウン役のカウン・ミャッ・トゥの演技にも注目だ。

僕の帰る場所」は、10月6日から東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開。

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