“狂気の天才音楽家”チリー・ゴンザレスに迫るドキュメンタリー映画、予告編完成
2018年8月14日 09:00

[映画.com ニュース] ダフト・パンク、ビョーク、ジェーン・バーキンらが心酔する“狂気の天才音楽家”チリー・ゴンザレスに迫ったドキュメンタリー映画「黙ってピアノを弾いてくれ」のメインビジュアルと予告編が、このほど完成した。映像は、ゴンザレスのエキセントリックかつ予測不能な言動と、それとは裏腹の繊細な演奏技術の一端を収めている。
クラシックとジャズで培ったピアノの演奏技術と、ラップにヒントを得たショーマンシップを誇り、“今世紀最高の音楽家の1人”とも称されるゴンザレス。iPadのテレビCMで使用された「Never Stop」は世界的ヒットを飛ばしたほか、27時間以上連続ピアノ演奏のギネス世界記録保持者でもある。
映像は、世界に名だたるウィーン放送交響楽団とともに、ゴンザレスがステージに現れる模様から始まる。「俺を知っている奴は“妄想男”だと言う。これが“妄想男”の音楽だ!」と言い放ち、鍵盤を叩くその男は、さまざまな音楽を貪欲に吸収し、唯一無二のスタイルを模索してきた。シンガーのファイストは「アルバム『ソロ・ピアノ』で彼は原点に回帰した。ただ音楽に語らせ、黙ってピアノを弾くだけ」といい、盟友であるアーティスト、ピーチズやジャービス・コッカーは「真の芸術家」と称賛する。
そしてゴンザレスは、激しいパフォーマンスで汗だくになりながら、「鍵盤で出来ることはもう何もない。だからピアノの中に入るよ」と宣言。観客はもちろん、楽団の面々も呆気にとられるなか、ピアノフレームのうえに寝そべり、「これこそ最高の音楽だ!」と、満足そうに快哉を叫ぶ。
「黙ってピアノを弾いてくれ」は、渋谷・シネクイントほかで9月29日から全国順次公開。なお、ニューアルバム「Solo Piano III」(BEAT RECORDS)が、9月7日に発売される予定だ。
(C)RAPID EYE MOVIES / GENTLE THREAT
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