「オーシャンズ8」サンドラ・ブロックが明かす、“兄”ジョージ・クルーニーからのアドバイス
2018年8月9日 12:00
[映画.com ニュース] 女性だけの犯罪ドリームチームが、世界的ファッションの祭典をターゲットに1億5000万ドル相当のダイヤ奪取に挑むクライムアクション「オーシャンズ8」で、リーダーを演じたサンドラ・ブロックと、チームメンバーに扮したサラ・ポールソンがインタビューに応じた。
「『よかった! サラ・ポールソンととうとう共演できる!』とまず思ったわ。『サラ・ポールソンなのよ。なんて素晴らしいの』ってね(笑)」と、出演が決まったときのことを振り返るブロックに、「でもあなたが決まった時には、まだ私の出演は決まってなかったはずだけどね(笑)」とツッコミを入れるポールソン。とにかく抜群のチームワークを誇るのが、本作でチームメンバーを演じた面々の特徴だ。
とはいえ、「とうとう実現するの!? 嬉しい!と思ったけれど、その後シリアスになって、キャストはどうなるのかしら? きちんとチームワークが保てるかしら?と思った。なぜなら、どの女優もみんな強烈な意志を持っている人たちばかりだと思ったから。強烈なやる気満々の女優が8人も共演するとなったら、チームとして機能するのかしら?ってね。それは場合によっては、大成功か、大失敗に終わる可能性もある危険なものだから」(ブロック)、「それは映画のジャンルに関係なく、いつも大事な部分。共演者との相性こそが、映画の魔力であり魅力になる部分だと思うけれど、それは常に実際にやってみるまで分からない賭けなのよね」(ポールソン)という不安はあった。
だがそれは杞憂(きゆう)に終わる。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットら豪華スターが集結した過去3作を超えて、「オーシャンズ」シリーズ最大のオープニング成績を収めたのだ。
ポールソンは、最新作の魅力を「それは、この映画を女性8人で作れたということ」と語る。「これだけの面子が、そろって共演できたということは魔法のように思えるし、ものすごく楽しくて、セクシーな映画ができた。さらに映画の内容は、女性8人みんなで団結して何かを成し遂げる、というものでしょ。そのために友情と、それぞれの持っているスキルを使うわけ。男性に好きになってもらうためにがんばる、という内容ではないところが魅力だと思う」。
ブロックが演じるのは、過去3作でジョージ・クルーニーが演じたダニー・オーシャンの妹デビー。演じるに当たってアドバイスを求めたと思いきや、意外にも何も聞くことはしなかったという。「ジョージ(・クルーニー)とは、映画を作る前に話したけど、具体的にどのように役を演じればいいのかについて話したわけではなかったの。彼には『君がやるなら絶対大丈夫だよ』って言われただけ」と振り返り、「この作品はこの作品として独立して成り立っていて、そこが素晴らしいところだと思う。だけど、(ジョージたちの『オーシャンズ』と)共通して楽しめるところがあるとすれば、それは映画全体の空気感が同じだということ。すごくクールでオシャレなスタイルの作品だから」とシリーズ作らしさを述べた。
ブロックは、「(パーティが非公開な)METガラで実際何が行われているのか、みんな見たことがないでしょ? それがどんなものなのか、そこでのファッションをくまなく楽しんでもらえると思うし、『VOGUE』のオフィスも見ることができる。みんなそういうの大好きでしょ?」と日本の映画ファンへメッセージ。「でも女性のみならず、男性であってもその素晴らしさを理解してもらえるはず。私たちがMETガラのシーンのドレスを着たときに、絶対にみんな何かしら感じることがあると思うから。ユーモアがあり、愛もたくさんあって、そしてまた、この女性たちの新しい活躍を見たい!って思える作品になっているの」と続けると、ポールソンも「今彼女の言った通りよ!」と声を上げた。
「オーシャンズ8」は、8月10日から全国公開。