日本初「映画館でVR!」体験にSTU48メンバーが大絶叫
2018年6月26日 15:00

[映画.com ニュース] 映画館でのVR(バーチャル・リアリティ)コンテンツの上映する推進する共同事業「VRCC(VR Cinema Consortium)」の事業概要・コンテンツ発表会が6月26日、東京・新宿バルト9で開催され、アイドルグループ「STU48」の石田みなみ、今村美月、田中皓子、土路生優里、薮下楓が第1弾コンテンツを体験した。
VRCCはVAIO、東映、クラフターの3社が立ち上げた共同事業。日本初となる、映画館施設を用いた多人数同時鑑賞が可能なVR映画興行を実施する。7月2日から約1カ月間の予定で実施される先行体験上映では、VRと親和性の高いアニメ―ションコンテンツの3本立てをラインナップ。「別」の世界で起動したエヴァの物語「evangelion: Another Impact (VR)」(4分55秒)、ゲームセンター「アドアーズ」で稼働中のコンテンツを劇場公開用に最適化した「おそ松さん VR」(6分24秒)、日本初公開となるオリジナル作品「夏をやりなおす」(5分44秒)の3作品を1500円で体験できる。
この日、STU48のメンバー5人は「夏をやりなおす」を体験。シーンが校庭、教室、渡り廊下と変わっていくたびに「わあ! すごい!!」と周囲を見渡して360度映像を鑑賞。Pico社製のスタンドアロン型(ワイヤレス)のヘッドセットは「6DoF」に対応しており、体験者の動きに合わせて映像内との物体との距離が変化するので、前後に顔を動かしながら登場人物のセーラー服の少女に近づいたり、手をかざそうとしてみたりする。ところが景色が赤く染まりトーンが一変すると、同作最大の仕掛けが襲い掛かり、メンバーたちは隣同士しがみついて大絶叫だ。体験を終えると「リアルだったね」と口々に語り、石田は「横を向いてもその世界観から逃れられなくて迫力がすごかった。怖かったけど面白かったです」と興奮冷めやらぬ様子。今村も「誰かが叫んだら臨場感が増して、さらに怖くなると思いました」と、VRCCの特徴である映画館の本格的な5.1chスピーカーによる高品位の音響環境を生かした体験を振り返った。
VAIO株式会社執行役員副社長の赤羽良介氏は、“VR映画”について、インタラクティブ性を生かしたゲームよりも「物語を鑑賞するところに重きを置いた」と説明するとともに、劇場への導入や運用の容易さもアピール。株式会社クラフターの代表取締約社長の古田彰一氏は、今後、アニメーションだけでなく、清水崇監督の「呪怨VR」といったホラーや、「仮面ライダー」などの特撮作品、音楽ライブ、ドキュメンタリー、長編映画などを展開していきたいという。興行としては「いいコンテンツがそろったら、そのタイミングで興行する」スタイルをとり、観客側は良質なVRコンテンツを体験できる、劇場側はすきま時間を効率的に活用できると双方へのメリットを挙げた。
先行体験では1日2回の上映予定だが、状況を見て増やしていくとのこと。東映株式会社取締役企画調整部長の村松秀信氏は、VRCCは映画館に足を運んでもらうための取り組みの一つという位置づけとし、特撮作品や東映アニメ作品など豊富なIPを活用するだけでなく、将来的には「1~2時間の映画なかで一部分だけVR化するようなこともやりたい」と展望を語った。また、コンテンツのオンライン配信等については「現時点では考えていないが、将来的にはあり得る」と赤羽氏が説明した。
「映画館でVR!」先行体験上映は7月2日から東京・新宿バルト9のシアター7で実施。料金は一律1500円。13歳未満の鑑賞は不可となっている。
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