鬼才ポランスキーが新作語るインタビュー映像 キューブリックとのエピソードも
2018年6月20日 18:00

[映画.com ニュース] ロマン・ポランスキー監督が、6月23日公開の新作ミステリー「告白小説、その結末」を語るインタビュー映像を映画.comが入手した。
映画の原作は、フランスでもっとも権威ある文学賞のひとつであるルノドー賞を受賞した仏女性作家デルフィーヌ・ドゥ・ビガンの小説「デルフィーヌの友情」(水声社)で、ポランスキーと共にオリビエ・アサイヤスが共同脚本を担当。自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなったものの、その後スランプに陥った作家デルフィーヌ(エマニュエル・セニエ)の前に、熱狂的なファンを称する聡明で美しい女性エル(エバ・グリーン)が現れ、共同生活を始めたことから待ち受ける悪夢を描く。
ポランスキー監督は、「作家の苦悩が描かれていた。本を書き終えてから経験する苦しみだ」と原作の魅力を語り、監督自身が小説も映画も同様であると感じているそうで、映画化に際してもその点を重要視したと話す。また、30代の頃、故スタンリー・キューブリック監督と電話で話した際にキューブリック監督が語った、“クリエイターの苦悩”にまつわるエピソードを紹介。「(若かった当時の)私には意味が分からなかった。」と振り返りつつ、「でも今は彼の言葉が身に沁みる」と巨匠と呼ばれるようになった現在の心境を明かしている。
「告白小説、その結末」は、6月23日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開。
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