舘ひろし、終わらない秘けつは「女好き。犬も猫もメスしか見ない」
2018年6月9日 15:40

[映画.com ニュース] 内館牧子さんのベストセラー小説を映画化した「終わった人」が6月9日、全国239スクリーンで封切られ、舘ひろし、黒木瞳、広末涼子、中田秀夫監督が東京・丸の内TOEI1で初日舞台挨拶を行った。
午前9時半からの初回上映後に登壇した舘は、「皆さん、本当に暇なんだな」と冗談めかす第一声。それでも、「これまでは受ける芝居が多く、仕掛ける芝居はあまりさせてもらえなかった。いろいろと細かい芝居をしている深い映画なので、1度と言わず2度、3度と見てほしい」と言葉に力を込めた。
定年後の人生をどう過ごすかで悩み、あがく役どころ。妻役の黒木とは30年近い付き合いがあり、「限りなく夫婦に近いただの友達です。黒木さんがちゃんとしていたから、僕もやることができた。黒木さんの手のひらでコロコロと転がされながら作られた映画です」と感謝した。
終わらないための秘けつを聞かれると、「もう終わりそうなんで、日々何をしているかというと女好きで、いつも女の人を見ています。犬も猫もメスしか見ない」と持論を展開。撮影後は1年近く宣伝活動にも奔走し、「いろんなバラエティ番組にも出たし、回転すしにも初めて行った。楽しかったし、人生の勉強になりました」と語った。
その労をねぎらい、黒木と広末から花束をプレゼントされ「あまり花束はもらい慣れていない。僕からあげたい気持ち」と照れることしきり。しかし、宣伝活動からの“定年祝い”と告げられると、「なんか悲しいな」と自ちょう気味な笑みを浮かべた。
黒木は、「勇気や笑顔を与えてくれる映画。心も体も元気じゃないといけない、前向きに歩いていける気持ちになります」と自信ありげ。広末は、「顔合わせの時にお2人を見ていて、こんな夫婦いないよと思うくらい美しくて素敵すぎた。でも、撮影ではちゃんと中年夫婦になっていて、スターって違うなということを目の当たりにした」と賛辞を惜しまなかった。
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