榮倉奈々、ワニの名付け親に 主演作公開に切なる願い「上映館が増えるといいなあ」
2018年6月9日 21:25
[映画.com ニュース] 榮倉奈々と安田顕が夫婦役を演じたコメディ「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(李闘士男監督)が6月9日、東京・角川シネマ新宿で初日を迎え、榮倉、安田、大谷亮平、野々すみ花、李監督が舞台挨拶を行った。
2010年、「Yahoo!知恵袋」に投稿された「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という質問から生まれたコミックエッセイを実写映画化。冷静沈着の平凡なサラリーマンの夫と、タイミングを見て、死んだふりをする予測不能のぶっ飛び妻の愛を描くコメディ。
15パターンの死んだふりを見せる妻を演じた榮倉は「晴れ晴れとした気持ちです。本当に本当にうれしいです。いろんな思いがめぐります。いろんな宣伝で、安田さんと距離が近づけたたと思ったら、終わってしまった。共演できるのは、5年後か。次はまた、埋め直さないといけない」と挨拶。最初に共演したのは榮倉が主演したNHK朝の連続テレビ小説「瞳」(2008年)だったそうで、「(安田は)近所のおにいちゃん役。番組に出演した際、少し映像が流れて、その時の違いぶりに食いついてしまった。こうして夫婦役で共演できるなんて、びっくりしました。安田さんは気遣いの人なので、本当は何を考えているのか全然分からないですよ」と話した。
安田が「そう? 楽しい、楽しい」と返すと、榮倉は「本当ですか? それはうれしいですけども……」と半信半疑。安田は「バーチャルのモグラ取りゲームをやったりして、ようやく楽しい思い出ができた頃には終わってしまった。榮倉さんは10年前よりも、背がシュッとした。おきれいになられました」と明かした。
この日は、キャスト陣と監督に「○○が夫婦を救う」の空欄を埋めよ、とのお題が出された。「お小遣い」と答えた安田は「あれば、あるだけ使ってしまうから。お金は大事。お小遣い制にするほうがいい。自分を律することもできる。今日は(妻は)来ていないな?」と冗談交じり。2016年8月に俳優の賀来賢人と結婚し、1児の母でもある榮倉は「会話」と書き、「日々の会話を積み重ねるんです。分かり合うことが大事」と回答した。
キャスト陣にはサプライズで、原作者で映画のモデルとなったK.Kajunskyさん夫妻からは映画の感想が書かれた手紙も披露。劇中、妻がワニに噛まれて、死んだふりをするシーンにちなんで、熱川バナナワニ園(静岡県伊豆熱川)から本物のワニ「クチヒロカイマン」(3歳)も登場した。「名付け親になってほしい」とのリクエストに、榮倉は映画の略称である「ツマフリ」と命名。最後はワニを交えての記念撮影を行った。
榮倉は「封切り71館での公開なので、『地元でやっていないので見に行けない』という声を聞きます。私の両親も見に行けない。好きになってくれたら、ぜひ口コミで広げてください。上映館が増えるといいなあ」とアピールしていた。