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“裏コロッケ”滝川広志「役者としてスタート切れた」、美川憲一からの称賛には恐縮

2018年6月4日 22:45

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舞台挨拶に立った滝川広志
舞台挨拶に立った滝川広志

[映画.com ニュース] ものまねタレントのコロッケが、本名の「滝川広志」として映画に初主演した「ゆずりは」の完成披露試写会が6月4日、都内のホールで行われた。

葬儀社のベテラン営業部長として遺族と真摯に向き合う役どころのコロッケは、持ち前の芸を完全に封印し、「38年間、騒ぐのが好きだった人間が、全く動かないちゃんとした役。ストレスがたまりまくった」と告白。しかしこの日の舞台挨拶では、事前に司会者に入れ知恵し、武田鉄矢のものまねで始めて笑いをとるプライドをのぞかせた。

出演に際し、加門幾生監督からのリクエストはもみあげをそる、メガネを外す、やせるの3点。実際にクランクイン前には7キロ減量したが、「ストレスがたまると食べたくなる。いけないと思うと余計ストレスがたまる。とにかく我慢でした」と振り返った。

それでも、「一切ふざけていませんので、裏コロッケというか、いつもとは違う部分を見ていただけたら」と謙虚に期待。その上で、「今思い出しても大丈夫かなあと緊張するけれど、思ったよりもちゃんとしていた。役者としてのスタートが切れた」と胸を張った。

加門監督も、「いい意味で、コロッケという形を裏切っています」と合格点。「どの世代にも訪れるかもしれない死と真っすぐに向き合い、生きるとは何だろうと考えるきっかけになってくれれば」と訴えた。

代表的な持ちネタの歌手の美川憲一からも、サプライズでメッセージが届き「コロッケ、良かったじゃない。普段のまじめな性格で努力してきたことが、映画の主役をもたらしたのよ。普通の人間を演じるのはすごく難しいけれど、よく頑張ったと思う」と称賛。コロッケは「ありがたいです。この前会った時には何も言ってなかった。早速、今夜(お礼の)電話を入れます」と恐縮していた。

ゆずりは」は、葬儀社の営業部長が周囲の反対を押し切って採用した若者とともに、お互いに悲しみを抱えながらさまざまな死と向き合い、成長していく感動作。柾木玲弥らが共演で、6月16日から全国で順次公開される。

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