魂のピアニストの心震えるドキュメンタリー「フジコ・ヘミングの時間」予告編
2018年5月21日 07:00
[映画.com ニュース]60代になってから世界に見いだされた世界的ピアニストの人間性と音楽に迫るドキュメンタリー「フジコ・ヘミングの時間」の予告編とポスタービジュアルが公開された。美しい自宅、猫や犬との暮らし、パリの情景などフジコのプライベートと貴重なワールドツアーの演奏を収めた、本編への期待が高まる映像だ。
数奇な人生を歩んできたフジコが、ワールドツアーで世界を巡って演奏する姿や、自宅で愛する猫に囲まれて過ごす時間など、公私にわたるピアニストの素顔に密着。父との別離、厳しい母のレッスン、ハーフへの差別、貧しい留学生活や聴力喪失など、数々の苦難に見舞われても、夢をあきらめずに進んだフジコの人間性と音楽に迫る。本編では、2017年12月1日に東京オペラシティで行われたソロコンサートの「ラ・カンパネラ」をほぼフルバージョンで収録。5分におよぶそのシーンの中で、生きざまがにじみ出るような圧巻の演奏を聴かせる。
本作の公開にあたり、フジコ・ヘミングは、「この映画は、私のありのままの姿をとらえていますので、死んでから発表してほしいと思うぐらい実は恥ずかしいんです。我ながら人の目も気にせず、好きなように生きていますね(笑)。小松監督の映像は素晴らしく、これは私なのかなと思う素敵なシーンも多くて嬉しいです。最後の最後まで、楽しんでご覧いただければと思います」と、観客へのメッセージを寄せている。
「フジコ・ヘミングの時間」は、6月16日から、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。