前代未聞の9日間で撮り直し、そのとき何が?「ゲティ家の身代金」裏側映像公開
2018年5月18日 12:00

[映画.com ニュース] 巨匠リドリー・スコット監督が、アメリカで実際に起きた誘拐事件を描いた「ゲティ家の身代金」の特別映像が、公開された。メイキング映像やインタビュー、本編映像で構成されている。
1973年に発生した、石油王ジャン・ポール・ゲティの孫ポールの誘拐事件を基にした本作。誘拐犯から連絡を受けたポールの母アビゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)が、息子の命を救うため、誘拐犯だけでなく身代金の支払いを拒否したゲティ(クリストファー・プラマー)とも対決することになる。完成間際の2017年11月、当初ゲティ役だったケビン・スペイシーがスキャンダルによって降板。急きょプラマーが同役に起用され、第90回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたことでも話題を集めた。
キャスト・スタッフ陣にとって突然の事態となったが、ウィリアムズは「再撮影に迷いはなかった。むしろ喜んで引き受けたわ。リドリー(・スコット)はリスクを恐れなかった」とスコット監督の決断を称える。人質交渉のプロ、チェイスを演じたウォールバーグも、「誰もがベストを尽くそうと集まったよ。公開まで、1カ月を切っているのに再撮影。でもすべてが終わったとき、ぱっと見何事もなかったかのように完成したよ。すさまじいレベルの完成度だと思った。監督は、とんでもないことができる才能の持ち主だ」と改めてスコット監督の手腕に驚かされたと語っている。
急きょの登板ながら圧巻の演技を披露し、オスカー俳優の貫ろくを見せ付けたプラマーは、「リドリーから電話をもらって興奮したよ。彼と仕事をしたいと思っていた。こんなにも手短にやるなんて、リドリーの勇気はすごい」と10日にも満たない再撮影で完成にまでこぎつけたスコット監督にエールを送る。
「理由は簡単だ。1人の行いが、全員の仕事を台無しにすることなどあってはならない」と再撮影の理由を力強く語ったスコット監督は、「すぐに(プラマーに)電話して再撮影さ。面白いことに、クリストファー(・プラマー)の名前はいつもリストにあった」と盟友とのタッグを振り返っている。
「ゲティ家の身代金」は、5月25日から全国公開。
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