舘ひろし&黒木瞳は“終わってない人”! 広末涼子「終わった人」の配役を絶賛
2018年5月10日 21:35

[映画.com ニュース] 俳優の舘ひろしが主演、女優の黒木瞳が共演した映画「終わった人」の完成披露会見が5月10日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、舘と黒木をはじめ、共演の広末涼子、田口トモロヲ、ベンガル、原作者の内館牧子、メガホンをとった中田秀夫監督が出席した。
本作は、定年を迎え趣味なし、夢なし、我が家に居場所なしとなったサラリーマンの悲哀を、家族との関わりを絡めて描くコメディ。定年後の生き方が見いだせずに悩む元エリート銀行員・壮介に扮した舘は「『終わった人』というタイトル、私自身も終わりに近いので、あまりやりたくないなと思ったんですが…」とジョークを飛ばしながらも「内館先生の原作が非常に面白く、脚本はとてもコミカルになった。これはもしかしたら面白くなるのではないかと思ったんです」とオファーを快諾したようだ。
舘と約20年ぶりの共演を果たした黒木は「舘さんとは20代の頃からご一緒させていただいています。長年連れ添った夫婦は、私にしかできないという自負を持ちながら、是非やらせていただきたいと思って参加しました」と告白。壮介役の舘について「とにかくおかしくて。こんな舘さん見たことない。舘さんの素晴らしさ、中田監督の優しくて愛のあふれる撮り方に感動しました」と思いの丈を述べていた。
「(夫婦の)キャスティングが舘さんと黒木さんだとお聞きした時、映画の世界観が一気に広がった」と振り返った広末は「現場でも考えていたんですけど、この作品は“終わってない人”が演じないといけないんだなと。せつないキャスティングだと、きっと悲しくて重たい話になってしまったはず」と分析した。「正直お2人が美しすぎて…現実にはこんな夫婦いないから、この映画どうなるんだろうと思っていたんです(笑)。でも(劇中では)生活感やリアリティが伝わってきて、美しさのなかにせつなさがあるんです」と舘と黒木の役作りを絶賛していた。
報道陣からの質問を受けた際にも、舘と黒木はあうんの呼吸を見せていた。「人生100年時代と言われる現代。100歳になった頃、何をしていますか?」と問われると、舘は間髪入れずに「死んでます。そこまでもたない気がします。多分ダメだと思うな」と茶目っ気たっぷりに回答。すると、黒木は追随して「同じくです」と答え、報道陣の笑いを誘っていた。
「終わった人」は、6月9日から全国公開。
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