「ボストン ストロング」J・ギレンホール、実在の人物を演じる“絶対条件”は?
2018年5月3日 10:30
[映画.com ニュース]ジェイク・ギレンホールが製作・主演を務め、ボストンマラソン爆弾テロ事件を題材にした映画「ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた」の特別映像が、公開された。
2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件で、両脚を失う被害を受けた実在の人物ジェフ・ボーマン氏の実話を映画化。テロ事件の犯人特定に一役買ったことで一躍脚光を浴びた青年ボーマン(ギレンホール)が、両足を失った苦しみや周囲の期待とのギャップに苦悩しながらも、新たな一歩を踏み出していくさまを描く。
本作を「困難な状況を、どのように克服していくかについて描いた映画だ」と評するギレンホールは、映像の中で「ジェフに初めて会ったとき、緊張していた。正しく演じるだけでなく、誠実に向き合うという大きなプレッシャーがあった」と振り返る。製作も務めたギレンホールは、ボーマン氏と多くの時間を過ごし、うそ偽りのない“真実の姿”をスクリーンに落とし込もうと努めた。映像では、“カメレオン俳優”として名高いギレンホールがボーマン氏になりきり、両足をなくしてしまった絶望や激痛を伴うリハビリを乗り越えようともがき、恋人に向かって「また自分の力で、君と歩く」と語りかける本編シーンが盛り込まれている。
「美女と野獣」や「ワンダー 君は太陽」(6月15日公開)など人気作を手がけたプロデューサー、トッド・リーバーマンは、「ジェイク(・ギレンホール)にとって、すべてを正しく表現することが重要だった。ジェフや医師、看護師のリサーチに時間を費やした。彼は完璧な俳優だ」と、ギレンホールの“役者魂”を絶賛。ボーマン氏本人も登場し、「ジェイクは僕らの仲間だ。すべてを吸収して、素晴らしい仕事をする」と語っているほか、「僕は自分を大変な状況の中で励まし、前向きにさせてくれた人たちに恵まれた。それを正直に伝えたかった」と映画化への思いを述べている。
人気ドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」で7役を演じ、本作ではボーマンのパートナーであるエリンに扮したタチアナ・マズラニーは、「ジェイクは変幻自在な俳優だし、役をとても深くまで掘り下げる。その隣にいたいと思ったの」と語り、そのマズラニーに対してギレンホールは「タチアナ(・マズラニー)は隠れたヒーローで、彼女の演技は最高だと思う」と互いに称賛している。
「ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた」は、5月11日から全国公開。