次世代監督によるオムニバスアニメ「詩季織々」に寿美菜子、白石晴香、安元洋貴ら出演

映画は、中国のアニメ業界を牽引するブランド「ハオライナーズ」の代表であるリ・ハオリン総監督のもと、中国の暮らしの基本となる「衣食住行」を共通テーマに、若者たちの過去と現在を紡いでいく。実写作品を手がけてきたイシャオシン監督が、自身の思い出をノスタルジックにつづった「陽だまりの朝食」、CGチーフとして長年にわたって新海監督作品を支えてきた竹内良貴の劇場アニメ初監督作「小さなファッションショー」、ハオリン監督が「秒速5センチメートル」にオマージュを捧げた「上海恋」の3作品で構成される。

2017年から声優としてのキャリアを本格的にスタートした坂は、「陽だまりの朝食」の主演を務める。同作は、ほぼ全編がモノローグ仕立てになっており、北京で暮らす青年の少年期の思い出が語られる。主人公の青年シャオミン役の坂は、「全ての人に、日々を過ごすうちに頭の隅っこに押しやられてしまった、幼い頃のたくさんの思い出があると思います。この作品を見て、その思い出たちにもう一度目を向けていただければと思います」と呼びかけている。

広州で暮らす姉妹の絆をつづる「小さなファッションショー」の主演は、「けいおん！」の琴吹紬役でおなじみの寿と、「ゴールデンカムイ」に出演中の白石。モデルをしている姉イリン役の寿は、「見終わった後、大事な人に会いたくなる、そんな温かな作品です」と述べ、専門学校に通う妹ルル役を担う白石も「何か新しいことを始めたくなるような清々しい気持ちになれますので、是非ご覧ください！」とアピールしている。またイリンのマネージャー・スティーブ役の安元は、「収録後、姉に会いたくなり、妹がほしくなりました（笑）」とアフレコを振り返っている。

幼なじみの男女による初恋の物語「上海恋」は、若手声優の大塚と長谷川が主演。青年リモを演じる大塚は、「変化していく街並みや、リモたちの関係に寂しさや懐かしさ、色々なことを感じていただけると思います」と期待を寄せる。リモの幼なじみ・シャオユ役の長谷川は、「アニメで主要キャラを担当させていただくのが初めてで緊張しましたが、シャオユの揺れる気持ちを大切に演じさせていただきました」と話している。

「詩季織々」は、今夏から東京・テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかで公開。