ジョシュ・ハートネット&役所広司が怪しさ全開「オー・ルーシー!」場面写真を入手
2018年4月11日 09:00
[映画.com ニュース] 寺島しのぶが主演する日米合作映画「オー・ルーシー!」の新場面写真を、映画.comが入手した。 胡散臭い英会話教師ジョン(ジョシュ・ハートネット)、その生徒・小森(役所広司)の姿をとらえている。
第67回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門(学生部門)で上映された桃井かおり主演の同名短編映画をベースに、同作を手がけた新鋭・平柳敦子監督が新たな物語を書き加えて長編映画化。近い将来やってくる「退職」と、いずれ訪れる「死」を待つだけの毎日を送る43歳の独身OL節子(寺島)が、英会話教室のアメリカ人講師ジョン(ハートネット)に恋をし、東京とLAで大騒動を巻き起こす姿を描く。
ひょんなことから英会話教室に通うことになった節子は、教室内では金髪のウィッグをかぶり「ルーシー」というキャラになることを強いられる。このほど公開された場面写真は、ジョンの指導のもと、節子が発声練習を行う場面を切り取っており、ウィッグ姿の節子はいぶかしげな表情。胡散臭い教師を前に、戸惑っていることが伝わってくる。そんな“怪しすぎる英会話教室”のもうひとりの生徒が、役所演じる元警察官の日本人・小森。節子同様にウィッグをかぶり、外国人キャラクター「トム」になりきる小森の姿も笑いを誘う。
日本人監督作品としては10年ぶりに、カンヌ国際映画祭批評家週間(第70回)で上映され、第33回インディペンデント・スピリット・アワードでは新人作品賞&主演女優賞にノミネートされた本作。「出演を決めたのは、平柳監督に才能を感じたから」というハートネットは、「彼女の短編作品を見て、脚本を読み、本人と話すと、彼女がいかに知的で、ビジョンがいかにユニークかが分かります。『オー・ルーシー!』はエンタテインメント性の高い作品で、コメディだけどドラマチックで引き込まれる映画です」と太鼓判を押す。そのうえで「平柳監督の名前はこれからもっと広がると思います」と称賛している。
一方の役所は、「平柳監督、これでもう新人監督とはさよならですね。これからは新人が外れて『監督』です。楽しみにしています! 新人時代の映画に対する思いを忘れず平柳監督でなければ作れない、見たことない映画を作って世界をあっと驚かせて下さい」と期待を寄せ、「寺島さん、ジョシュさん、南さん、忽那さん、皆さんとても魅力的でした。この作品に参加できてほんとに良かった! 監督、ありがとうございました!」と感謝を述べている。「オー・ルーシー!」は、4月28日から東京・渋谷ユーロスペース、テアトル新宿ほかで公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。