CIAの非人道的な尋問描く問題作にアダム・ドライバー、アネット・ベニングら豪華キャスト
2018年4月9日 11:00
[映画.com ニュース] 「ボーン・アルティメイタム」「コンテイジョン」「サイド・エフェクト」の脚本家スコット・Z・バーンズが監督・脚本を務める新作「The Torture Report(原題)」に、アダム・ドライバー、アネット・ベニング、ジョン・ハム、ジェニファー・モリソンが出演交渉中であることがわかった。
米Deadlineによれば、2001年9月11日の同時多発テロ事件後に、CIAがテロ容疑者に対して行った非人道的な取り調べを描く作品になるようだ。14年12月、米上院情報特別委員会は500ページ以上にわたる報告書のなかで、CIAが国外の秘密基地に収容したテロ容疑者に、拷問まがいの過酷な強化尋問を行っていたことを公表した。
バーンズはかつて、バニティ・フェア誌の記事「Rorschach And Awe」を米HBOが映像化する作品に、監督・脚本家として起用されていた。2007年にジャーナリストのキャサリン・エバンが執筆したこの記事は、CIAがアメリカ心理学会の協力のもと、精神分析医2名とともに強化尋問プログラムを開発した真相を暴露したものだが、映像化の企画は結局、実現しなかった。
今回の映画は、VICEスタジオが製作。バーンズのほかスティーブン・ソダーバーグがプロデューサーに名を連ねる。