「女は二度決断する」監督&D・クルーガー来日!議論呼んだ“決断”への思い明かす
2018年3月23日 22:00
[映画.com ニュース] 「女は二度決断する」で第70回カンヌ国際映画祭の女優賞に輝いたダイアン・クルーガー、ファティ・アキン監督、共演者のデニス・モシットが来日し、都内で行われた記者会見に臨んだ。
突然の悲劇でトルコ人の夫と幼い息子を奪われた女性カティヤ(クルーガー)が、絶望のなかで下す“決断”をサスペンスフルに描く。アキン監督作品の常連俳優であるモシットーは、ヒロインのカティヤ(クルーガー)の旧知の友である弁護士ダニーロを演じた。第75回ゴールデングローブ賞では外国語映画賞受賞に輝いている。
これまでにない壮絶な役どころに、「最初は、自分が演じられるのかと不安だった。最後の“決断”をどう演じればいいのか、どう向かえばいいのか悩んだわ」と告白したクルーガーは、「(テロ事件の)遺族の方に話を聞いたり、カティヤが彫るタトゥーを試したり脚本を読み込んだり、数カ月にわたって準備をしたけれど、1番力になってくれたのはファティ(・アキン)監督。彼を100パーセント信じて挑んだの」と敬意を語った。対するアキン監督は、「エンディングは私の心から出てきたもの。観客も予想していない一手だと思う。この物語にはこのエンディングが正しいと思っているよ。初期段階からこのラストは決めていた。それによって、ダイアン(・クルーガー)と話すときにもそこに向かうように進められたんだ」と明かした。
クルーガーは、カンヌ国際映画祭を振り返り「カンヌ映画祭で上映されたのは最終週の夕方で、ギリギリで撮影を終わらせてファティが急いで編集してくれて、上映に間に合わせたの。つまり、誰も見ていなかった状態だから、すごく緊張していたわ。カンヌ映画祭の観客は容赦がないから。でも、上映後の皆さんの顔を見て、この映画が皆さんに伝わったんだなと感じたわ。その翌日、私が帰り支度をしていたらファティから電話がかかってきて、泣いていたの。それで、何らかの賞を取ることが分かって私も泣いてしまったわ」と感慨深げに語った。
「女は二度決断する」という邦題をいたく気に入った様子のアキン監督は、ポスターを制作したデザイナーの案と知ると、「素晴らしい!」と拍手。カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭で受賞歴を誇り、本作でゴールデングローブ賞も手にしたが、「(トロフィーは)12歳の息子の部屋に置いてあるよ。僕の書斎に飾りたいんだけど、返してくれないんだ(笑)」と語り、気さくな人柄を垣間見せた。日本語が堪能なモシットーは、「温かい歓迎を受けました。ありがとうございます」と日本語で締めの挨拶を行い、報道陣からは驚嘆の声が上がっていた。
「女は二度決断する」は、4月14日から全国公開。
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