女優・黒沢あすかはリアル「冷たい熱帯魚」!? ゆうばり叛逆映画祭のトップバッター 夫婦で登壇
2018年3月16日 16:30

[映画.com ニュース] 女優の黒沢あすかが出演し、夫の梅沢壮一氏が監督したホラー映画「血を吸う粘土」が3月15日夜、北海道・夕張市の夕張商工会議所で開幕した「ゆうばり叛逆映画祭」でトップバッターを飾り、上映後に夫婦で登壇した。
同作は、美術大学進学を志す学生たちが通う美術教室を舞台に、無念の死を遂げた彫刻家の呪いがかかった粘土が生徒たちに襲いかかるというホラー。昨年、トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門で上映された海外公開版のジャパンプレミアとなる。園子温監督の「冷たい熱帯魚」での名演が光った妻の黒沢が、美術教師役で出演した。
数多くの映画に参加した特殊メイクアーティストの梅沢監督は「もともとは『夏のホラー秘宝まつり2017』の1本でしたが、トロント国際映画祭のほか、スイスの映画祭にも参加することができました。自分にとっては初めての長編監督作品。叛逆映画祭にとっても、初めての上映作品で、光栄です」と挨拶。映画は、黒沢の実家がある神奈川県藤沢市を中心にロケ。同作のプロデューサーで、映画祭の主宰者でもある西村喜廣氏は撮影中、黒沢の実家の駐車場でスタッフ、キャスト用の米を炊いている際、黒沢が屋内で激昂しているのを聞いたと暴露。黒沢は「映画で怒ったわけではないんです。3人の子どもがいるんですが、19歳の息子にガツンと言わなきゃいけないと思って、叱っていたんです。素が出てしまったかもしれない」と大笑いしながら説明した。

西村氏は、黒沢が凶悪な妻を演じた代表作を挙げて、「ご飯を炊きながら、リアル『冷たい熱帯魚』だ、と思っていた」と笑い。「外に人がいるとは思っていましたが、話を聞かれてもいいかな、と思って、止めずにずっと怒鳴っていたんです」と黒沢。西村氏は「その後、梅沢さんに言ったことがあるんです。寝て起きたら、『黒沢あすかが目の前にいるって、怖くないですか、大丈夫ですか』って」と笑いながら畳み掛けた。
梅沢監督は主演に黒沢を起用し、夫が筋トレに熱中するあまり、夫婦仲がこじれる姿を描く中編「積むさおり」を、同時開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」にも出品中。黒沢は「夫婦生活をしていますと、いろんなものが積まれていく。その感情をどうするのか、立ち向かっていくのか、というのが描かれている。こっちの映画の“黒沢あすか”とは違いますので、見ていただきたい」。梅沢監督は「ゆうばりファンタと叛逆映画祭の両方に出品していますが、どちらも盛り上がってもらえればいい」と話していた。
ゆうばり叛逆映画祭は18日まで開催される。
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