HIV感染者への差別に抗議! カンヌグランプリの仏感動作「BPM」本編映像公開
2018年3月10日 08:00

[映画.com ニュース]「パリ20区、僕たちのクラス」などの脚本家ロバン・カンピヨが監督・脚本を手がけ、エイズ活動家団体のメンバーだった自身の経験をもとに若者たちの恋と葛藤、人生の輝きを生き生きと描き、第70回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した青春ドラマ「BPM ビート・パー・ミニット」。このほど本編映像の一部が公開された。
。1990年代初頭のパリ。エイズの治療はまだ発展途上で誤った知識や偏見が横行する中、ACT UP Parisのメンバーたちはエイズ患者やHIV感染者への差別に対してさまざまな抗議活動を行っていた。行動派のメンバーであるショーンは、HIV陰性でありながら活動に参加しはじめたナタンと恋に落ちる。しかしショーンのエイズの症状は次第に顕在化していき、ACT UP執行部に対して批判的な態度を取るようになる。
公開された映像は、ACT-UPのメンバーたちが、製薬会社のオフィスに笛を吹きながら乗り込み「メルトン製薬 人殺し!その手に血が!」と叫びながら、血液に見立てた“血糊”の袋をオフィスに投げ入れるという衝撃的なデモのシーン。「僕らは病気だ。時間がない。猶予がないんだ! 僕らは死ぬ。わかるか?」と訴えかける主人公ショーンの決死の思いが伝わる一場面だ。
「BPM ビート・パー・ミニット」は3月24日、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ユーロスペース他全国公開。
(C)Celine Nieszawer
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