ジョーダン・ピール「ゲット・アウト」続編を検討
2018年3月8日 11:00
[映画.com ニュース] 長編初メガホンをとった「ゲット・アウト」がアカデミー賞脚本賞に輝いたジョーダン・ピール監督が、同作の続編について検討していることを明らかにした。
米Playlistによれば、ピールは約1年前、「ゲット・アウト」が全米公開された直後に、「続編のやり方はいくつかあると思う。間違いなく前向きに考えているところだ。まだ何も答えられないけれど、“ソーシャルスリラー”ジャンルの映画をもっと作るつもりでいることは確実だ」と語っていた。
その後、「ゲット・アウト」はさまざまな映画賞を総なめにし、脚本賞を戴冠したアカデミー賞ではほかに作品賞・監督賞・主演男優賞にノミネートされていた。ピールは先ごろ、米ハリウッド・レポーターのインタビューで続編について聞かれ、「もちろん真剣に検討する」と明かし、「あの世界観が好きだし、まだ語るべきストーリーがある気がしている。具体的にはわからないけれど、前作で解決していない部分もいくつかあるから、そこをはっきりさせる必要があるかもしれない」と説明した。
コメディアンのピールが監督・脚本を手がけた低予算ホラー「ゲット・アウト」は、アフロ・アメリカンの青年クリス(ダニエル・カルーヤ)が、白人の恋人ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家を訪問した際に目にする異常な光景を描いており、ホラー映画の手法をとりながら人種問題にも切り込んだ作品として高評価を獲得した。興行成績も製作費約450万ドルながら、世界興収2億5497万ドルという大ヒットを記録している。