ワインスタイン・カンパニー、破産へ カンバーバッチ主演作など40作以上お蔵入りの危機
2018年3月2日 11:00
[映画.com ニュース]映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインが弟のボブ・ワインスタインと共同で設立した製作会社ワインスタイン・カンパニーが、破産法の適用申請をする公算が高くなった。米Indiewireが報じている。
ハーベイ・ワインスタインのセクハラ報道により、同社作品は公開延期や製作中止の憂き目に遭っている。負債総額5億ドル以上といわれる同社の買収に、バラク・オバマ政権時代に米中小企業庁長官を務めたマリア・コントレラス・スウィート氏率いる投資家グループが昨年末から交渉に当たり、取締役会の過半数を女性が占めるようにすること、セクハラ被害者への補償のためのファンドを設立することなどを提案していた。
しかし、ワインスタイン・カンパニーは交渉が不調に終わったことを受けて、破産法の適用申請の手続きを行うと発表。2月上旬に、ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン州検事総長がワインスタイン・カンパニーを告訴したことで、身売りが困難になったようだ。破産法が適用された場合、同社作品は処分手続きが終わるまで全てお蔵入りとなる。企画開発中の作品から、完成しているベネディクト・カンバーバッチ主演「ザ・カレント・ウォー(原題)」、マイケル・ムーア監督の「華氏911」続編まで、その数は実に40本にのぼるという。