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キアラ・セトル、人生を変えた曲「This Is Me」がくれた“最高の贈り物”

2018年2月23日 19:30

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キアラ・セトル
キアラ・セトル

[映画.com ニュース] 人生が変わったと実感できる瞬間を、最高のかたちで味わう。そんな稀有な体験をした歌姫が、映画界に誕生した。力強く、圧倒的な存在感を放つ女優キアラ・セトルは、ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル「グレイテスト・ショーマン」(公開中)に出演し、その歌声とともに世界に羽ばたいた。

映画は、実在の興行師P・T・バーナムの半生に焦点を当てた物語。バーナム(ジャックマン)が、ひげを生やした女性レティ・ルッソ(セトル)をはじめとするさまざまな個性を持つ人々と、唯一無二のショーを作っていくさまを描いた。

セトルは、2011年にミュージカル版「プリシラ」でデビューして以来、13年には「Hands on a Hardbody」でトニー賞とドラマ・デスク賞のミュージカル部門助演女優賞候補となるなど、米ニューヨークのブロードウェイを中心に活躍。メリル・ストリープ主演「幸せをつかむ歌」以来2度目の映画出演となった今作では、第75回ゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞し、第90回アカデミー賞主題歌賞にノミネートされている主題歌「This Is Me」を歌っている。

今作のサウンドトラックアルバムは、米ビルボード・アルバム・チャートで1位を獲得し、世界中のアーティストやファンにカバーされている。この現象はセトル自身の力になったと、涙ながらに語る。

「このキャラクターを演じる限り、強い人間にならなくてはと思ったけれど、私はそんなに強くない。だから、若い女の子たちがこの曲を歌ってSNSにアップしてくれているのを見ると、とても嬉しいんです。私が自分自身を信じられないときでさえ、彼女たちは私を信じてくれている。そのことに毎日感謝しています。この曲の歌詞にもう1度耳を傾けなければという気持ちにさせられるわ」

“これが私!”と自己を肯定する「This Is Me」は、疎外感を感じている人々を勇気付けるが、出来上がった曲を聞いたセトルは「歌うのが怖くなった」と本音を吐露する。「この曲や歌詞、それが映画に与えている影響を考えると、手に負えないと思ったの」「まだ、今日になってもこの曲を歌うのは怖い。おそらく、この先ずっと怖いでしょう」。そんな重圧を感じながらも、「それはしょうがないこと。この曲はそれほどパワフルで、私の人生を変えた曲だから。本当に歌ってよかったわ」とほほ笑む。

映画の企画から完成まで7年半、セトルが参加してから4年を費やした今作で、共演者やスタッフは家族のような存在になった。特に、主演で現代の“グレイテスト・ショーマン”ともいえるジャックマンは、「本当の兄のよう」だと明かす。

「彼は本当にいい人! もうちょっと嫌な人だったらいいのにと思うほどにね(笑)。とにかく親切で、いつも助けてくれる。私が撮影のためにひげを18時間くらい付けていて、息がしづらくて困っていたときの話よ。ちょうど『LOGAN ローガン』の撮影を終えたばかりだったヒューが側にやって来て、あのアクセントで『ベイビー、その気持ちはよく分かるよ』と言ってきたの。私は笑いながら『向こうへ行って! 見てよ、今は話せないの!』って言い返したわ(笑)」

今作で音楽を担当したのは、「ラ・ラ・ランド」の楽曲の作詞を手掛けたベンジ・パセックジャスティン・ポールのコンビ。2人が制作した楽曲にダンスが振付けられ、セトルら出演陣は約2カ月半ですべてのパフォーマンスを完成させた。

「毎日振り付けと歌を練習して、それを合わせてさらに練習するということがノンストップで続いたわ。そのおかげで、撮影が始まったら何をすべきかを全員が理解した状態だった。ダンサーは全員、ジャネット・ジャクソンクリスティーナ・アギレラカイリー・ミノーグ、マドンナ、ビヨンセ、生前のマイケル・ジャクソンホイットニー・ヒューストンらのバックを務めた、本当に経験豊富な人たちが集まったから、あっという間に出来ちゃったの。世界中のトップが集まったのよ。もちろん、私も含めてね(笑)!」

自信たっぷりにおどけて見せたセトルだったが、次の瞬間、こっそりと“本当のところ”を打ち明けてくれた。「実は、完成作品を見るのが怖すぎてプレミア上映には行かなかったの」

「まるで7歳の女の子みたいに怯えていた。やっと見ることができたのは、オーストラリアでプロモーションを行っていたクリスマス直前。そして絶句したの。自分が失敗していなかったことにだけではなくて、見てくださった方々がこの物語を自分の話だと感じてくれていたことに。演じていたとき、『これは私自身の物語だ』と思っていたけれど、誰かの共感を得る確信はなかった。それは大きな、とてもありがたい間違いだったわ」

今作で映画という新たなステージに本格的に踏み出し、その苦楽を時には涙を流し、時には部屋中を明るくする笑い声を上げながら話すセトル。幾多の困難を乗り越えてきたのだろうと、その秘訣を聞いてみた。

「困難に思っていることはまだ乗り越えられていないし、この先乗り越えられるのかもわからない。でも、それでいいと思えるの。これは今作に影響を受けた方々が私に教えてくれたこと。人生で最高の贈り物よ」

「This Is Me」、納得の答えだ。

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