ベルリン男優賞受賞のナジフ・ムジチさん死去 トロフィを売却して生活費に…
2018年2月20日 12:00

[映画.com ニュース] ダニス・タノビッチ監督の「鉄くず拾いの物語」(13)で、ベルリン国際映画祭の最優秀男優賞(銀熊賞)を受賞したナジフ・ムジチさんが2月18日、48歳で死去した。
ベルリン国際映画祭は同日、「ナジフ・ムジチさんの訃報を知り心から遺憾に思っています」と声明を発表。死因は明らかにされていない。
米ハリウッド・レポーターによれば、ムジチさんはドイツへの亡命を希望したが、申請を却下され母国ボスニア・ヘルツェゴビナに送還されていたという。銀熊賞のトロフィを5000ドル(約53万円)を売り払って家族を養ったとも報じられている。ムジチさんは、映画が成功したことで仲間たちから疎外され、以前のように鉄くず拾いの仕事ができなくなり、さらにはケガのためその仕事も手放したという。14年2月、亡命の実現に向けベルリンに滞在していたときには、「裕福になりたいのではありません。普通の仕事と、家族を養うチャンスがほしいだけなのです」「ボスニアは私を裏切った。戻るくらいなら、首をつったほうがまし」と語っていた。
「鉄くず拾いの物語」は、ムジチさんの妻セナダ・アリマノビッチさんの実体験をもとに、困窮に苦しむロマ民族の現状をドキュメンタリータッチで描出した社会派ドラマ。ムジチさんは演技未経験ながら本人役で出演し、保険証がないため手術を受けられない妻のために奔走する夫を熱演した。映画は、審査員グランプリ(銀熊賞)も受賞した。
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