吉田沙保里、五輪目指す親子描いたレスリング映画「ダンガル」に共感「厳しい父だったから今がある」
2018年2月9日 19:30

[映画.com ニュース]実話を基に、レスリング選手の夢を追う親子の姿を描いたインド発の大ヒット作「ダンガル きっと、つよくなる」の公開を前に、五輪3連覇の吉田沙保里、リオ五輪金メダリストの土性沙羅&川井梨紗子、全日本女子レスリングチームの栄和人監督が応援団を結成。2月9日に、都内で行われた結成イベントに臨んだ。
生活のためにレスリング選手の夢をあきらめたマハヴィル(アーミル・カーン)が、息子に夢を託そうとするも、生まれてきたのは娘ばかり。だが、長女と次女の非凡な格闘センスに気づいたマハヴィルは、修行を開始。娘たちは反発しながらも、才能を開花させていく。
吉田、土性、川井は映画を見て、ギータとバビータの姉妹の姿に自らを重ねて、涙したという。映画のモデルとなった姉妹と実際に対戦し、勝利した経験もある吉田は「厳しい父の下、世界を目指して頑張る姿に共感しました」と語り、土性も「困難があっても、親子で努力して夢に向かっていく姿に感動しました」とうなずく。世界選手権で妹のバビータに敗戦を喫した経験がある川井は映画について「感情移入して、試合のシーンは力が入りました」と感動を口にした。
吉田は、この姉妹同様に、父親に幼いころから鍛えられてきたが「家の中に道場があって逃げ隠れできない状況でした。365日でお盆と正月の3日しか休みがないなかで、父が言うことは絶対。骨折してても試合に出ろと言う父だったので(映画を見て)似てるなと共感する部分もありました。私も、厳しい父だったから、いまがあるのかなと思います」としみじみ。
ちなみに土性も吉田と一緒に吉田の父から指導を受けてきたが、吉田の父について「レスリングの練習のときはとにかく怖いイメージしかなかったです。終わると優しい方でしたけど……」と明かし、吉田は「私たちは、やめたくて仕方なかったんですけど、言えなくて…(笑)」と当時を振り返り「(当時は父親が)大っ嫌いでした! (栄)監督も大嫌いでした」と笑っていた。
また、試合のシーンは選手の目から見てもかなりのリアリティがあったようで、吉田は「大技ばかりですごいです。初心者って感じは全然なくて、レスリングをやってたんじゃないかと思うくらい。しかも女性で……。すごかったです」と驚嘆していた。
「ダンガル きっと、つよくなる」は、4月6日から全国公開。
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