染谷将太、主演「空海」引っさげ訪中!中国語で挨拶し喝さい「ひたすら勉強した」
2017年12月20日 05:00
[映画.com ニュース] 巨匠チェン・カイコー監督、染谷将太主演の日中共同製作映画「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」のワールドプレミアが12月17日、中国のインターコンチネンタル 北京 サンリトゥンで行われた。染谷とカイコー監督は、出演の阿部寛、松坂慶子、ホアン・シュアンら日中の豪華キャストともに、レッドカーペットならぬ“ブラックカーペット”を練り歩いた。
ベストセラー作家・夢枕獏氏による小説を原作に、製作費約150億円を投じたほか、約5カ月に及ぶオール中国ロケを敢行したスペクタクル巨編。遣唐使としてやってきた若き日の空海(染谷)が、詩人の白楽天(シュアン)とともに唐の首都・長安を揺るがす巨大な謎に挑むなかで、遣唐使・安倍仲麻呂(阿部)の足跡をたどっていく姿を描く。
同所には約140人の現地マスコミや、有名ブロガーらが結集。完成した今作を携えた染谷たちがカーペットに登場するや、場内のあちこちから熱い声援が飛び交っており、日本人キャストも熱烈な歓迎を受けた。さらにシュアンが自撮り棒を構え、登壇陣と記念撮影するひと幕もあり、和気あいあいとした雰囲気でイベントは進行した。
その後の記者会見では染谷が流暢な中国語で挨拶し、場内はどよめきと拍手に包まれた。全編を通じて中国語で演じただけに、「ひたすら勉強しました。(撮影が)今までの人生の中で一番苦労しました」と吐露。それでも“中国語の読み方クイズ”が出題されると、短い文章をさらりと読み上げてみせ、再び大きな拍手を浴びた。
語学力の背景にはシュアンの協力があったそうで、染谷は「シュアンが撮影の合間にセリフの練習に付き合ってくれたり、すごくサポートしてくれたことに感謝しています。彼の助けがなければ乗り越えることができなかった」と感謝しきり。一方で「自分は天然パーマですが、(坊主頭のため)頭の形には自信がありました! 現場では、よく一休さんと言われていました」と、ジョークを飛ばす余裕も見せた。
続く阿部は「この唐のおおらかな時代に、当時外国人として一番信頼される日本人として唐に渡った遣唐使の役をさせて頂き、光栄です」と万感の思いを込め、松坂は「長年憧れていたチェン・カイコー監督の作品に出演することができ、光栄でした」としみじみと同調。これを受け、カイコー監督は「皆さんの撮影時の謙虚な姿に心打たれました。例えば染谷さんは、セリフを一文一文すべて中国語で覚えられるよう、おそらく徹夜で頑張っていたと思いますし、おふたりも役づくりに没頭していて、積極的に中国の文化を理解しようとしてくれました。そういった努力も、日中の観客に伝わるのではと思います」と称賛の言葉を並べていた。
そして翌18日には、染谷&阿部が北京市内の紫禁城・神武門と景山公園を訪問。撮影中は観光できなかった2人は街並みに感激した様子で、染谷は「初めて来たので感動しました! 作品が完成して、また中国に戻ってくることができて感慨深いです」、阿部は「撮影期間中には観光に行けなかったので、今回訪れることができて良かった。やっと皆さんに作品を見て頂けると思うと嬉しく思います」と述べ訪中を締めくくった。
なおブラックカーペットには、ほか原作の夢枕氏をはじめ出演のチャン・ロンロン、キティ・チャン、チン・ハオ、リウ・ハオラン、チャン・ティエンアイ、オウ・ハオ、チャン・ルーイー、リウ・ペイチー、ティアン・ユー、チェン・タイシェン、リー・チュン、プロデューサーのチェン・ホン氏も出席した。「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」は、2018年2月24日から日本公開される。
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