クロエが抗NMDA受容体脳炎と闘う女性を熱演 「彼女が目覚めるその日まで」本編映像公開
2017年12月8日 08:00
[映画.com ニュース]「キック・アス」シリーズや「イコライザー」で知られるクロエ・グレース・モレッツが、「抗NMDA受容体脳炎」と戦った女性を演じた「彼女が目覚めるその日まで」の本編映像が、公開された。
ジャーナリストのスザンナ・キャハラン氏によるベストセラー回顧録「脳に棲む魔物」を、シャーリーズ・セロン製作で映画化。ニューヨークポスト紙で記者として働いていたスザンナ(モレッツ)は、当時は原因不明の病とされていた「抗NMDA受容体脳炎」に倒れてしまう。原因が判明せず、医者からも見放されるなか、スザンナは家族や恋人と共に病と闘っていく。
映画は、7カ月にも及ぶ過酷な闘病生活を描いており、抗NMDA受容体脳炎の恐ろしさを描くと共に、病状がわからない不安や変わり果てたスザンナにショックを受けながらも、傍らで支えようとする家族の絆に焦点を当てている。このほど公開された本編映像では、スザンナの誕生パーティの様子が切り取られており、家族や恋人とのひとときが描かれている。だが、ろうそくを吹き消すときになって、スザンナは突如硬直。病魔にむしばまれていることをうかがわせる。その後の壮絶な日々を予感させるシーンとなる。
モレッツが、病気の進行に合わせて自我を見失い、パニックに陥っていくスザンナを、本人がひょう依したかのような白熱の演技で表現。「ホビット」シリーズのリチャード・アーミテージと「マトリックス」シリーズのキャリー=アン・モスが両親を演じているほか、「キングコング 髑髏島の巨神」のトーマス・マンがスザンナの恋人役で出演している。
メガホンをとったジェラルド・バレットは、「この映画を公開することで、メディアでこの病が取りあげられ、スポットを当てることで、人の命を何らかの形で救えたらと願う。スザンナの著書が多くの命を救ってきたように」と本作にかける思いを語っている。
「彼女が目覚めるその日まで」は、12月16日から全国公開。