TVシリーズ版「ロード・オブ・ザ・リング」を米アマゾンが約284億円で獲得
2017年11月19日 12:00
[映画.com ニュース]「ロード・オブ・ザ・リング」のテレビシリーズ化権を米アマゾン・スタジオが2億5000万ドル近い巨額で獲得したと、Deadlineが報じた。
英作家J・R・Rトールキンの「指輪物語」を原作に、ピーター・ジャクソン監督のメガホンで映画化された「ロード・オブ・ザ・リング」3部作は、全世界で30億ドルに及ぶ興行収入をあげる大ヒットを記録。このたび、米アマゾン・スタジオはトールキンの遺産管理団体より「指輪物語」のテレビシリーズ化権を2億5000万ドル程度で獲得した。
これは権利のみの価格であり、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」と同等のスケールで映像化を実現した場合、1シーズンあたりの制作費は1億ドルから1億5000万ドルに及ぶとみられている。アマゾン・スタジオといえば、これまでに「トランスペアレント」や「モーツァルト・イン・ジャングル」など作家性の強い小規模ドラマを手がけていたが、これまでトップを務めていたロイ・プライスが辞任したことをきっかけに、親会社アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが指揮を執っている。
なお、新たに作られるテレビドラマは、「指輪物語」の第1部「旅の仲間」の前の時代を舞台にしたプリクエルとなる予定で、アマゾン・スタジオと、トールキンの遺産管理団体、米出版社のハーパーコリンズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手がけたニューライン・シネマが共同で制作するという。