フェミニズム活動家グロリア・スタイネムの伝記映画がもう1作 キャリー・マリガンが主演
2017年11月19日 10:00
[映画.com ニュース] 女優キャリー・マリガンが、新作「An Uncivil War(原題)」で、米女性活動家でジャーナリストのグロリア・スタイネムを演じると、米バラエティが報じた。
先日、ジュリー・テイモア監督、ジュリアン・ムーア主演でスタイネムの伝記映画「My Life on the Road(原題)」を製作するニュースが伝えられたばかりで、スタイネムを描く2本の新作が同時進行していることになる。ムーア主演作はまだ脚本が完成していないが、マリガン主演作はすでに出来上がった脚本にゴーサインが出ているようだ。
マリガン主演「An Uncivil War」は、「BESSIE/ブルースの女王」(クイーン・ラティファ主演)の監督で、新作「マッドバウンド 哀しき友情」でマリガンと組んでいるディー・リースが監督。スタイネムと、弁護士で人権活動家のフローリンス・ケネディ、その仲間たちが、フィリス・シュラフリー率いる保守派団体の反対に屈することなく、男女平等憲法修正案(ERA)の承認に向け情熱を注ぐ姿を描く。ERAは1972年に議会を通過したが、規定数38州のうち35州の批准しか得られず不成立となった。「An Uncivil War」はフィルムネイション・エンターテイメントが製作し、2018年3月にクランクインする。
リース監督、マリガン主演の「マッドバウンド 哀しき友情」は、第2次世界大戦後の米ミシシッピ州を舞台に、家族の暮らす農園に戻った帰還兵が直面する差別や葛藤を描くドラマで、ギャレット・ヘドランド、メアリー・J・ブライジが共演。ゴッサム賞でアンサンブル賞を受賞しており、今後の賞レースでの健闘が期待されている。