エクソシストの神父に密着、現場に初潜入「悪魔祓い、聖なる儀式」監督に聞く
2017年11月17日 16:00

[映画.com ニュース]世界で初めて悪魔祓いの現場に初潜入したドキュメンタリーで、第73回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で最優秀作品賞を受賞した「悪魔祓い、聖なる儀式」が、11月18日公開する。現在でも悪魔祓いの依頼が絶えないシチリア島の有名なエクソシストのカタルド神父に密着したフェデリカ・ディ・ジャコモ監督に話を聞いた。
――“エクソシズム”というテーマを選んだきっかけを教えてください。
「シチリアでエクソシズムを行う神父の養成講座があるという記事を新聞で読んだことがきっかけです。エクソシズムは中世の過去のものだと思っていたのに、それが現代的な「養成講座」というものと組み合わさっていたので、興味を抱きました。当時シチリアに住んでいたのですが、シチリアはエクソシストの数が多いということもあり、調査を始めました」
――驚くような映像が数多くありました。撮影で苦労したことや、撮影中の印象的なエピソードがあれば教えてください。
「初めはビデオカメラを持って、教会に入ることも難しい状態でした。当然司教の許可を取ることも必要でした。そのために、私は共同脚本家のアンドレア・サングィニと何度もミサに参加して、時間をかけて徐々になじんで信用を得ていきました。撮影には3年の年月がかかりました。また、撮影対象に対して適切な視点を保つということもとても難しいことでした。撮っているものに対してこちらから善悪の判断を下すのではなく、その世界に近づきその世界を受け入れるということに苦労しました」
――神父の元を訪れる信者の人々の切実な姿に心を掴まれました。
「今回びっくりしたのは、エクソシストを求めてくる人たちというのは、必ずしも敬虔なカトリック信者だけではないということです。教会にはたまにミサに来るという程度の信者が多かったのです。エクソシストを求めてやって来る人々は、治療を求めて魔術師など色々な場所を訪れ、結局何も改善されず、最後の砂浜(可能性)として神父の元にやってくるような人々でした」
――イタリア本国、バチカンからの本作への反応はどのようなものでしたか?
「公式にヴァチカンから言ってきたということはないのですが、カトリック関係のメディアからは、特に好評価をもらっています。ただ、国際エクソシスト協会から一つだけ批判的な意見をもらいました。『映画としては良いのだが、映画に映されているエクソシスト神父の行動の中には、自分たちが教えているものとは必ずしもマッチしないものがある。実際のエクソシストの神父が行わなければならない儀式と違うところがある』という批判はありました。私自身も、国際エクソシスト協会が開いている養成講座を訪れて話をした時に、多くの神父の方々からは、実際に自分たちが行っている現実を見せてくれてありがとう、と感謝の言葉をいただきました。今の所カトリック側からの反応は良いと言っていいと思います」
――監督自身はカトリックですか?また、悪魔の存在を信じていますか?
「私はカトリック信者ではないし、カトリック信者が言う意味での悪魔の存在は信じていません。ただ私は何年も瞑想をやっているので、その中で悪というものはあると思っていて、それは外から来るものではなく、それぞれの存在の中にあるものだと理解しています」
――撮影中、何か霊的なものを感じられたことはありますか?
「これまでエクソシズムを見たことがなかったので、初めて儀式を見た時はとても怖かったですが、段々見ていくうちに、怖さは薄らいでいきました。儀式を行う間教会の中は、エクソシズムを受けている人の苦しみが溢れているので、何か苦しい嫌なものというのは感じました。儀式を受けている人の目の中に異様な気配というものは感じましたね」
「悪魔祓い、聖なる儀式」は11月18日からよりシアター・イメージフォーラムで公開。
(C)MIR Cinematografica – Opera Films 2016
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