トロント映画祭観客賞受賞作「スリー・ビルボード」母の決意がにじむポスター完成
2017年11月8日 11:00

[映画.com ニュース] 第74回ベネチア国際映画祭(2017年)で脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞したクライムサスペンス「スリー・ビルボード」のポスタービジュアルが、このほど完成した。キャッチコピーもなく、作品の内容にも触れないというシンプルな仕上がりながら、娘を殺した犯人の逮捕に執念を燃やす主人公の決意がにじむ1枚だ。
舞台は米ミズーリ州の片田舎の町。7カ月前に娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなっていく。各々の大切なものを守るために、予想もしない道へと外れていく大人たちをダークなユーモアを織り交ぜながら描き出す。
メガホンをとったのは、26歳で劇作家としてデビューし、常に全世界の演劇界を震撼させ続ける鬼才マーティン・マクドナー。初監督作となった短編「シックス・シューター(原題)」でアカデミー賞短編実写部門を制すると、「ヒットマンズ・レクイエム」「セブン・サイコパス」といった話題作を発表し、映画界でも活躍を続けている才人だ。フランシス・マクドーマンドが主人公のミルドレッドを演じるほか、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルら演技派俳優が結集している。
お披露目されたポスターは、物語のキーとなる大きな3枚の広告看板がとらえたもの。赤地に黒い文字だけの広告が、夕焼けの空に強く、そして悲しげに映し出されている。進展のない捜査にいら立ち、周囲の人々ともめ事を起こしながらも、娘を殺した犯人を必ず見つけ出そうと決心したミルドレッドの強い意志を感じられる。
「スリー・ビルボード」は、18年2月1日から全国公開。
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