エドモンド・ヨウ監督、マレーシアのロヒンギャ難民について言及
2017年11月2日 18:56

[映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品された映画「アケラット ロヒンギャの祈り」が11月2日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、来日した、俳優のエドモンド・ヨウ監督、女優のダフネ・ロー、プロデューサーのリム・インシャンが会見した。
マレーシアとタイの国境付近の街、多文化多言語が自然に同居したはずの「理想郷」が現在ミャンマーから逃れるロヒンギャの人々をいかに扱うかを描き、現状に対して問題を提起する物語。台湾行きを願うフイリンは貯金を失った結果、思いもよらず人身売買ビジネスに関わることになる。
ヨウ監督は、「前半はメインキャラクターの視点を追求し、後半はラブストーリーと政治的要素を描いた。ロヒンギャについて専門的な知識はなかったが、中華系マレーシア人は国から出て、より良い人生を送りたいと思っている。そこがロヒンギャの難民たちと重なった」と作品のテーマの設定を語る。そして、「マレーシアには20年来様々な国から移民が来ているが、我々は自分の生活が精一杯で、彼らがどうしてどこから来たのか注意を払ってこなかった。しかし、マレーシア北部で200体近い遺体が見つかったことで、マレーシア人はその苦しみに気付いたのです」と自国におけるロヒンギャの難民問題について言及した。
さらに、ロヒンギャ難民を作品で扱うにあたり、実際に難民に会って話を聞き、NGOにも取材を重ね、「十分に尊重できているか、正確に伝えられているかを確認した」と、作品内での表現に細心の注意を払ったと説明した。
ヒロインを演じたローは、「英語で書かれた脚本を最初は第3者の立場で俯瞰する様に読みました。その後のワークショップで、自分の詩を挿入したり、監督の文学的な英語を口語的な中国語に直したり、みんなでセリフを変えて行きました。ラストも現場に行き、その雰囲気でシーンを決めました」と、出演者と製作陣が、互いにかかわり合いながら作り上げた作品であると説明した。
第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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