映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

立川志らく、リュミエール兄弟&エジソンの“運命の分かれ道”に納得!

2017年10月26日 15:00

リンクをコピーしました。
ティエリー・フレモー監督と落語家の立川志らく
ティエリー・フレモー監督と落語家の立川志らく

[映画.com ニュース] “映画の父”リュミエール兄弟が製作した作品1422本から厳選された108本で構成された映画「リュミエール!」が10月26日、第30回東京国際映画祭の特別上映作品として上映され、ティエリー・フレモー監督、日本語吹替版ナレーションを務めた落語家の立川志らくがTOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に立った。

本作は、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が1895~1905年の10年間に製作した作品群から、カンヌ国際映画祭総代表であり、リヨンのリュミエール研究所のディレクターを務めるフレモー監督がチョイスした108本で構成し、4Kデジタルで修復したもの。脚本・編集・プロデューサー・ナレーションも兼任したフレモー監督は「リュミエール兄弟は映像を撮るというだけではなく、初のフィルムメーカーでもある。映画の起源はどういうものなのか、2人が撮り上げた映像がいかに美しいかを知っていただきたい」と思いの丈を述べていた。

映画作品のナレーションを初めて経験した志らくは、「(リュミエール兄弟は)名前は知っていたけど、見たことがなかった。チャップリン以前の作品だから、記録映像みたいなものなのだろう」と想像していたようだが、「ビックリしましたね。構図が印象派の絵のように美しくて、きちんと演出をされている。仕事するのを忘れて見続けてしまいました」と予想を覆されたようだ。フレモー監督には質問があったようで、「エジソンが映画に関わっていたと知っている日本人はかなりいます。しかし、リュミエール兄弟が“映画の父”であると認識している人はほとんどいない。フランスでも日本と同じなのでしょうか?」と問いかけた。

「(フランスでは)シネマトグラフを発明したということでは有名です。ただ2人の世界や作品はあまり知られていない。本作には、膨大な作品で築かれた“大きな山”に招待するという意図がある。最終的には山頂まで登ってほしい」と切り返したフレモー監督。さらに「エジソンは、技術的に映画を発明できたが、キネトスコープを箱型にしてしまった。しかもお金をとる。これはアメリカ流なんです」とエジソンが“映画の父”になれなかった理由を説明。「一方、リュミエール兄弟は大きなスクリーンに投影し、群衆の前に映し出した。これが正解だった。同じ空間のなかでイメージを共有し、気持ちをひとつにする。つまり“体験”をさせてくれたんです」と“運命の分かれ道”があったことを説明した。

志らくは、フレモー監督の論説に「この作品をきっかけに(映画の父は)エジソンではなく、リュミエール兄弟であるということが広がればいいですね」と納得の表情。「(本作は)リュミエール兄弟以前、映写機を発明しようとして努力された方々にも敬意を表したものでもある」と言葉に熱を込めたフレモー監督は「リュミエール兄弟の後には、映画の発明家というものはいないんです。2人が作品をつくった時点で、映画は出来上がってしまった。彼らは最後の発明家にして、最初の映画監督なんです」と話していた。

リュミエール!」は、10月28日から東京都写真美術館ホールほか全国で順次公開。第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。

フォトギャラリー


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る