「ノクターナル・アニマルズ」A・テイラー=ジョンソン、トム・フォード監督に禁じられたこととは
2017年10月23日 17:00

[映画.com ニュース] 「キック・アス」シリーズや、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」で知られるアーロン・テイラー=ジョンソンが、世界的ファッションデザイナーで映画監督のトム・フォードと組んだ「ノクターナル・アニマルズ」について語るインタビュー映像が、公開された。
フォード監督が2009年の「シングルマン」以来7年ぶりにメガホンをとり、米作家オースティン・ライト氏が1993年に発表した小説「ミステリ原稿」を映画化したサスペンスドラマ。第73回ベネチア国際映画祭で審査員グランプリに輝いたほか、ジョンソンが第74回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞した。
本作でジョンソンが演じているのは、小説家のエドワード(ジェイク・ギレンホール)が20年前に離婚した元妻スーザン(エイミー・アダムス)に送った小説の中に登場する人物。野生と凶暴性をたぎらせ、小説中の主人公トニー(ギレンホール・2役)と家族を恐怖にたたき落す残忍な男レイを怪演している。
映像では、10分超にわたり役どころや作品の魅力を熱弁している。「この役を演じることになって初めのうちは、どうアプローチすればいいのかわからなかった。これまでああいう役は演じたこともオファーされたこともなかったんだ」と戸惑いを打ち明けつつも、「俳優としてワクワクするのは、自分の得意分野でない役を演じることだ」と新たな挑戦を楽しんだ様子。「レイは誰もが持つ恐怖を表している。突然どこからともなく現れて、すべてを破壊するんだ。自然の力と同じく予測不能で、魅力的でカリスマ性があるが危険な男でもある」という難役を演じるにあたっては、実在の連続殺人鬼を参考にしたという。「彼らは一種のサイコパスで、その目には何の感情も見られない。そして連中はこう信じているんだ。“自分たちの行為は、別に非人道的ではない”とね」。
「単なる監督でなく、製作者だと思っている」と信頼を寄せるフォード監督には、原作小説を読まないように言われたそうで「理由を聞いたら、“映画の方がいいからだ”と言われたよ。すでにトム(・フォード)の中で、物語が成長していたんだ。彼に“特にレイは原作と違う”と言われたから、トムについていくことにした」と振り返る。レイの外見を構築していく際には「監督が僕のひげを整えたんだ。距離が縮まった感じでうれしかったよ」とほほ笑ましいエピソードもあったそうだ。
レイという役を演じきったことで「人間の抱える闇を深く掘り下げることができた」と総括し、「信じられない体験だったよ。あの感覚は……危険と隣りあわせで生きている感じで、怖いんだ」と締めくくっている。
「ノクターナル・アニマルズ」は、11月3日から全国公開。
(C)Universal Pictures
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ