H・ワインスタイン告発の声止まず オスカー女優L・ニョンゴもセクハラ被害を告白
2017年10月21日 07:00

[映画.com ニュース] 「それでも夜は明ける」でアカデミー助演女優賞を受賞し、一躍脚光を浴びたルピタ・ニョンゴが、セクハラ騒動の渦中にある大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインから受けたセクハラ被害を、米ニューヨーク・タイムズ紙に明かした。
ニョンゴが寄稿した告発記事は、10月19日(現地時間)の紙面に掲載。2011年に、イェール大学の大学院イェール・スクール・オブ・ドラマの学生だったニョンゴに、ワインスタインが自分と寝ればハリウッドで成功できるといった内容の発言をしたことなど、屈辱的な経験が語られている。
11年にベルリンでワインスタインと初対面を果たしたニョンゴは、女性プロデューサーから「常に彼を味方にしておきなさい。ただ、ビジネスの面で知り合いになるのは有益だけれど、そばにいるときは気を付けて。彼は暴漢にもなり得るから」とアドバイスを受けたと述壊。最初の印象は「とても直接的で権威的な人だけれど、チャーミングでもあった」と語るが、事態はエスカレートしていった。
ワインスタインは、米コネチカット・ウェストポートにある自宅での試写にニョンゴを招待し、子どもたちがいる家でニョンゴを寝室に連れ込み、「マッサージしたい」と言い出したという。初めは冗談かと思っていたニョンゴだったが、次第に危険を感じ、ズボンを脱ごうとしたワインスタインを制止。「とても不快だと伝えて、『映画を見ないなら学校に戻るべきだわ』と言いました」と、パニックに陥りながらも何とか対処したという。
また別の夕食会の席では、「部屋を取ってあるから、後はそこで食べよう」と直接的に性的関係を求めてきたという。ニョンゴは、「驚がくしました。このままレストランで食事をしたいと伝えたら、世間知らずな女になるなと言われました。女優として成功したいなら、こういった類のことに積極的にならなければいけないと言われたのです」と、ワインスタインの発言を紹介した。
ワインスタインは、自分を拒絶したニョンゴに「君は何を逃したかわかっていないね」と脅すような言葉を投げかけたという。ニョンゴがオスカー女優になってからオファーを受けた際には、穏便に断り「いつか一緒に仕事がしたいと言われ、『ありがとうございます。そうなるといいですね』と嘘をつきました」「ハーベイ・ワインスタインとは絶対に仕事をしないと静かに誓いました」と語っている。
同紙は10月5日、ワインスタインによる過去30年以上にわたるセクハラ行為を暴露する記事を掲載。これをきっかけに多くの女優が被害を訴え、現在は米ニューヨーク市警が捜査を開始する事態に発展している。
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