謎の天才画家、ヒエロニムス・ボスのドキュメンタリー予告編
2017年10月11日 18:00

[映画.com ニュース]謎に満ちたオランダの画家に迫るドキュメンタリー「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」の予告編と新ビジュアルが公開された。プラド美術館が所蔵する三連祭壇画「快楽の園」を鑑賞する人々の姿をメインに、エロティックでグロテスクな“天国と地獄”が所狭しと描かれた奇想天外な世界について、美術、宗教など各方面の識者が、ボスの思考や人物像を考察する映像だ。
ブリューゲル、ルーベンス、ダリ、マグリットら後の数多くの画家に影響を与え、没後500年を迎えた今も天才画家として知られるボスだが、人物像の詳細はおろか生年月日も不明で、現存する作品は25点のみ。画家は誰のために、何のために描いたのか? プラド美術館全面協力のもと、カメラは“悪魔のクリエイター”とも呼ばれたボスの創作の謎と素顔に迫るドキュメンタリー。
赤外線分析で判明した下絵、緻密な筆遣いと顔料の秘密、現代に受け継がれなかった古楽器、そしてキリスト教との深い関係など、美術界最大の問題作を、多方面の専門家の解説からボスの情熱を紐とく。監督はホセ・ルイス・ロペス=リナレス。
「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」は、12月からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。
(C)Museo Nacional del Prado (C)Lopez-Li Films
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