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押井守監督実写映画第3弾、撮影場所は山形にある脚本家・伊藤和典実家の映画館

2017年10月10日 20:00

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劇場版「うる星やつら」などを 手掛けた脚本家の伊藤和典
劇場版「うる星やつら」などを 手掛けた脚本家の伊藤和典

[映画.com ニュース] 山形県内各所で開催中の「山形国際ドキュメンタリー映画祭2017」で10月9日、押井守監督の1992年の実写映画「トーキングヘッド」が上映された。この日の上映後には、ゲストとして脚本家の伊藤和典が来場、自身の実家である映画館「上山トキワ館」で同作が撮影された経緯を振り返った。

映画や資料などを通じて山形県内各所にあった映画館の姿を再検証する特集上映「銀幕よ甦れ! やまがた映画館異聞録」内の1本として上映された本作。ゲストには「機動警察パトレイバー2 the Movie」「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」といった押井守作品や、平成「ガメラ」シリーズなどの脚本家として知られ、本作では監督補佐としてクレジットされている伊藤が来場した。

押井監督との出会いは「(アニメ制作会社の)スタジオぴえろでしたね。最初は制作進行と各話演出という関係性だったのが、その後、『うる星やつら』でシリーズ構成とチーフディレクターという関係性になったんです」と振り返った伊藤は、「(押井守の実写監督デビュー作)『紅い眼鏡』というのは、(声優の)千葉繁のプロモーションビデオを作ろうというところから始まったんですが、どうせ作るなら映画にしようとなり。それからカメラマンが、どうせ撮るなら16ミリフィルムではなくて、35ミリフィルムの方がいいとなり、今ある分量になったわけです」と説明した。

紅い眼鏡」に次ぐ押井監督の実写映画第3弾となる本作は、戦前から山形県上山市の温泉街で営業していた老舗映画館「上山トキワ館」で撮影を敢行した。「『紅い眼鏡』の時に映画館で撮影したい、ということになった。押井さんは、うちの実家が映画館だということを知っていたんで、『伊藤ちゃんの家ってどんな感じなのと?』と。それで実家に連れていったら、レトロだということで気に入ってくれた。『紅い眼鏡』の時にトキワ館で撮影したのは2日だけだったんですが、『トーキングヘッド』の時は3週間くらいかけて、みっちりと撮りました」と経緯を明かした。

本作の主人公は、声優の千葉繁演じる渡り演出家の「私」。納期1カ月前にもかかわらず監督が失踪してしまったアニメ大作「トーキングヘッド」を、何としてでも完成させることを命じられるが、制作スタッフが次々と殺害される…という物語となる。「押井さんは(自分が監督なのに)よくこの話が書けたなと思います。自分だったら脚本家を主人公にした物語は書けないですね。それをやっているのはすごい」。

本作は映画制作の裏側を描き出した作品となるが、伊藤自身、しばしばそのモチーフで脚本を書いてきたことがあったと振り返る。「自分の経験でいうと、テレビシリーズの『うる星やつら』で(主人公の)あたるが自主制作を撮る作品があって。それが映画作りの裏側を描いた最初の作品。それに味をしめて、劇場版の1本目となった『うる星やつら オンリー・ユー』(1983)の後に、(幻の)劇場版第2作として映画制作をモチーフとしたシナリオを書き上げたことがありました。(実際の劇場版第2作だった)『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984)の前ですね。でも制作期間があまりにも短いということで、押井さんがこれはやめようという話になり、ボツになった」と幻の映画化作品の構想を告白していた。

その後のトークでも、「使えるシェイクスピアの名言集をリストアップして、押井さんに教えたことがあった。今でも彼はそれから拾っているんじゃないか」「この映画は、企画段階では『ゲーデルの首』というタイトルだった。当時は『◎◎の首』というタイトルの作品がよくあったから」といった貴重な話の数々が飛び出し、会場の観客は熱心に耳を傾けていた。

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