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松本潤“一生に一度の恋”を熱弁する行定勲監督に「妄想が激しいですね」

2017年9月27日 20:19

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島本理生氏の恋愛小説を映画化
島本理生氏の恋愛小説を映画化

[映画.com ニュース]島本理生氏の恋愛小説を、松本潤(嵐)と有村架純の共演で映画化した「ナラタージュ」の公開直前イベントが9月27日、東京・恵比寿ガーデンホールで行われ、松本と有村をはじめ、坂口健太郎、メガホンをとった行定勲監督が出席。「『一生に一度の恋をした人』限定! スペシャル試写会」と銘打たれた同イベントには、ドレスコードである“黒の衣装”を着用した観客が集結。松本らは“一緒に一度の恋”を経験した観客のエピソードのなかから、それぞれが心に響いた話を厳選した。

行定監督が選んだのは、1年に2回、親戚の集まりの場でしか会えない従兄への恋心を明かしたエピソード。選んだ理由を問われた行定監督はとにかく「エロい」と前置きしたうえで「『ナラタージュ』は先生と生徒という関係がスタンダードなんですが、社会的に抑圧される関係性。ラブストーリーは障害があればあるほど燃え上がるんです。これはかなり燃え上がる」と説明。“親戚の集まり”という点にもグッときたようで「酔っ払ったおじさんを2人で介抱したりして。ぐーぐー寝てるおじさんを横にキスなんかしたくなっちゃたりしてさ」と妄想を爆発させると、松本は「(話が)どんどん膨らむじゃないですか!」「妄想が激しいですね(笑)」とツッコミを入れていた。

一方、坂口は、3年半もの間アプローチを続けた女性とゴールインし、今年結婚30周年を迎えたという男性の話が印象的だったようだ。「話の内容は勿論、独白のような文体がとても素敵。自分のなかできちんと落ちているような文章が恰好いいなと思いました」と語ると、有村は携帯電話がなかった時代にすれ違ってしまった男女の甘酸っぱい恋の話をチョイス。「文通で関係を育んでいたというのが、今の時代にはないピュア恋愛模様。とても素敵な恋愛だなと感じました」と感想を述べていた。

松本は、10歳以上の年齢の離れた男性に思いを寄せる22歳の女性の心の揺らぎに深い共感を抱いた。「こういう方に是非この映画を見てもらいたい」と言葉を紡ぐと「相反する気持ちがあるんじゃないかなと想像しました。不安だったり、ちょっとネガティブな感情もありながらも、ポジティブな気持ちを信じたいというものが伝わってきました」と告白。そして「『ナラタージュ』が背中を押してくれるような作品となってくれれば嬉しいです」「22歳だとしたら、もう少し歳を重ねた時にこの映画を見れば、また印象が変わるのかもしれない」と語っていた。

ナラタージュ」は、高校教師と元生徒が再会し、許されざる恋に苦悩するさまを描く。女子大生の工藤泉(有村)のもとに、かつて恋心を寄せていた高校演劇部の顧問・葉山貴司(松本)から、公演への出演依頼の連絡が来る。1年ぶりに葉山と再会した泉は思いを抑え切れず、葉山もまた複雑な感情を抱くなか、ある事件が2人の関係に波乱をもたらす。10月7日から全国で公開。

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