山田孝之、短編「点」でタッグを組んだ「yonige」との次なるコラボは楽曲制作!?
2017年9月25日 19:20
[映画.com ニュース]山田孝之が主演するショートフィルム「点」のキャスト登壇舞台挨拶付き上映会イベントが9月25日、東京・シネマート新宿で行われ、山田のほか、主題歌を担当したガールズバンド「yonige」(牛丸ありさ、ごっきん)、メガホンをとった石川慶監督が出席。9月23日に同館で公開初日を迎えた本作は、連日満席、各回に立ち見が出る盛況ぶり。この日は、10月14日から大阪・シネマート心斎橋でも1週間限定公開されることが発表された。
本作は「yonige」のデビューアルバム「girls like girls」のリード曲「ワンルーム」の歌詞で描かれている世界観、物語から着想を得て、石川監督がオリジナル脚本を執筆。山田演じる主人公の理容師・高志が、幼なじみの元恋人・ともえ(中村ゆり)と再会したことから、揺れ動く2人の心を描く。
山田と「yonige」の出会いは、5年前のこと。ボーカル&ギター・牛丸が「yonige」結成前、「ハードコアパンク俳優、あくまで偽物です」という紹介文のある“山田孝之”のSNSアカウントに「ライブに来てくれますか?」と呼びかけたことが始まりだ。その“偽物”のアカウントは「売れていなくてもライブに行くよ」と返信したようで、山田は「“偽物”のアカウントがかっこいい回答をしてしまった。きっと信じているだろうから傷つけちゃいかんと思って、俺が行くしかないじゃんと。でも、YouTubeにあったミュージックビデオを見たら、よかったんです。そういうきっかけだったけど、ライブに行きたいと思ったんです」と告白。「実は本物?」といった噂もある“偽物”の粋な計らいが、山田と「yonige」のコラボを実現させていた。
SNS上でのやりとりから数年後、山田は実際に「yonige」のライブに訪れ、その後今年メジャーデビューを果たした牛丸らのために、楽曲からインスパイアされた映画をつくろうと提案。石川監督と「じとーっとした間、微妙な空気感が漂っている作品」にすることを目指し、撮影に臨んだようだ。石川監督は「最初は“ワンルーム”の話ばかり考えていたんですが、アイディアが全然浮かばなかった。でも、山田さん、中村さんに加えて、“ワンルーム”というもうひとりのキャストがあると考えを広げたら、面白いアイディアが色々出てきたんです」と振り返っていた。
司会者から「今後タッグを組むなら?」と問われた牛丸が「私が山田さんに楽曲を提供する。歌い手は山田さん」と応えると、場内は拍手喝さい。「それは面白いですね。23歳の女の子が書いた歌詞を、34歳になるおっさんが歌う。最高ですね。気持ちを込めて歌いますよ」と切り返した山田は「爆発的なものがいい」「いつものイラついているような感じ」と楽曲のニュアンスを早速オーダー。さらに「逆に僕が書いた詩で歌ってもらうのもいいですね」とさらなるコラボレーションに意欲的だった。