鈴木紗理奈、撮影支えてくれた母に思いはせ号泣「受賞で恩返しができて良かった」
2017年9月24日 19:35
[映画.com ニュース] タレントの鈴木紗理奈が9月24日、マドリード国際映画祭の外国映画部門で最優秀主演女優賞を受賞した「キセキの葉書」の都内で行われた完成披露上映会で舞台挨拶。撮影期間中に支えてくれた母親への思いがこみ上げ、大粒の涙を流した。
撮影は昨年9月に舞台となる兵庫・西宮でのロケだったが、東京で7歳の長男と暮らしている鈴木は極力宿泊せず終電と始発で往復する日々を送った。それでも、「家を2、3日空けることもあって、(子どもが)生まれて初めて会えない日が多かった」と声を詰まらせながら明かした。
家を空けている間、子どもの面倒を見ていたのが母親だそうで「母に支えられたからこそ、撮ることができた。受賞で母に恩返しができて良かった。監督も私を信じてくださった」と号泣。そして、「感謝の気持ちを忘れず、これからもこのお仕事にまい進していいきます」と涙声で決意を新たにした。
自身も最優秀監督賞に輝いたウー監督も、「感性が鋭い。この作品で紗理奈さんに出会えて良かった」と最大級の評価。だが、マドリードでの受賞前日に鈴木がパスポートを盗まれたことにふれ、「大事な物を盗まれているのに、よくあんなにはしゃげるなと思って、冷静になるしかなかった」と明かし、笑いを誘っていた。
「キセキの葉書」は、脳性麻ひの娘を抱え心身ともに疲弊していた美幸(鈴木)がある言葉で生きる意味を見いだし、認知症を患った母親へ13年間で5000枚ものはがきを送り続けた実話に基づく物語。共演は赤座美代子、雪村いづみらで、11月4日から東京・渋谷ユーロライブほかで公開される。