長澤まさみの魅力は「煮え切らなさ」 黒沢清監督が明言
2017年9月16日 11:00

[映画.com ニュース] 劇作家・前川知大率いる劇団「イキウメ」の人気舞台を映画化した「散歩する侵略者」の公開記念トークイベントが9月15日、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の長澤まさみと黒沢清監督が出席した。
人間の“概念”を奪いながら、地球侵略を進める侵略者たちの不気味な暗躍を背景に、夫を侵略者に乗っ取られた妻・鳴海(長澤)が、それでも愛を貫こうと葛藤する姿を描くSFエンタテインメント。松田龍平が、鳴海に「地球を侵略しに来た」と告白する夫の真治を演じ、長澤と初共演。来月開催される第22回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門に正式招待されている。
長澤は「監督は撮っていくのが早いので、油断していると撮影がどんどん進み、終わってしまう。そのペースに負けないように、お芝居を準備しなければというプレッシャーが日々あった」と初タッグを組んだ黒沢監督の現場を回想。「龍平くんから『黒沢監督は、一発本番らしいよ』って聞いていたので、良かったです」と“夫”からの助言も明かした。
一方、黒沢監督は「とにかく芝居がうまい女優さんでした。現場で何をやるべきか、何を望まれているか、瞬時に理解して、あっという言う間にすばらしいお芝居に到達できる」と長澤を絶賛。「衣装合わせや打ち合わせのときは、『はい…、やってみます…』って、どこか煮え切らない感じで(笑)。最初は僕のほうが不安で、ビクビクしていたんですけど、この煮え切らなさが独特な魅力だとわかった」と振り返った。
そんな黒沢監督の発言には、長澤も思わず苦笑いで「昔から『やる気がなさそう』『怒っているの?』ってよく言われて。自分の感情を人に伝えるのが、恥ずかしいタイプで…」と釈明していた。
「散歩する侵略者」は公開中。
フォトギャラリー
関連ニュース




【第82回ベネチア国際映画祭】日本勢も大きな存在感 細田守「果てしなきスカーレット」に大喝采、藤元明緒にNETPAC賞特別表彰賞、仏名門校で学んだ畑明広
2025年9月6日 13:00


映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【観てない人マジもったいない!!】まだ間に合う!この連休に映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

Dear Stranger ディア・ストレンジャー
【4歳の息子が誘拐された。しかし誘拐犯が死体で見つかった】衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

個人的・下半期で観たい映画No.1
映画ファンがこぞって「絶対観る」と決めてるの何で!? 全員主役級がクセ激烈の異常者に…
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント