特集上映「大映女優祭」12月9日から開催 京マチ子らの“美”が際立つポスター&予告も
2017年9月15日 18:00
[映画.com ニュース]大映(現KADOKAWA)の創立75周年を記念した特集上映「大映女優祭」が、12月9日から開催されることが決定。あわせて、日本の映画史を彩った名女優たちの“美”が際立つポスタービジュアルと予告編がお披露目された。
大映は1942年に創立し、71年に倒産するまでの約30年間の間、「羅生門」「雨月物語」「地獄門」「炎上」など、日本映画史に名を刻む傑作を数多く世に送り出してきた映画会社。「おとなの大映祭」に続く特集上映第2弾の「大映女優祭」では、女優主演作品に特化し、内面の強さと外見の美しさを兼ね備えた女性の主人公の姿を描いた、4K復元版の「浮草」「雨月物語」といった全48作がラインナップされている。
「その女たちは凛として、逞しい―」というキャッチコピーが添えられたポスタービジュアルでは、京マチ子、若尾文子、山本富士子、藤村志保、叶順子、関根恵子(高橋惠子)、渥美マリ、野添ひとみら伝説の女優たちが夢の競演を果たし、色あせる事のない輝きを放っている。モーリス・ラベル作曲のバレエ音楽「ボレロ」が高らかに響く予告編では、艶のある演技を披露する女優たちが次々と映し出される。愛する男と身を寄せ合い、情熱的な口づけを交わす一方で、女性キャラクターたちの瞳には、自らの力でその波乱の人生を生き抜いて行こうという強い信念がにじみ出ている。
また「大映女優祭」と都内名画座4館の連動企画も実施。ラピュタ阿佐ヶ谷では「昭和の銀幕に輝くヒロイン 南美川洋子」(10月22日~12月30日開催。全10作)、シネマヴェーラ渋谷では「シネマヴェーラ的大映女優祭―小西康陽とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」(11月4日~12月1日開催。全32作)、神保町シアターでは「女優で観る<大映>文芸映画の世界」(11月25日~12月22日開催。全16作)、新文芸坐では「大映女優祭 in 新文芸坐 百花繚乱」(18年1月26日~2月9日開催。全26作)を企画する。「大映女優祭」の全48作と合わせると、132もの大映作品が上映される貴重な機会となり、抽選プレゼント付きのスタンプラリーなども予定している。
「大映女優祭」で上映される全48作品のタイトルとスケジュールは、公式HP(http://cinemakadokawa.jp/daiei75-joyu/)で確認できる。12月9日から東京・角川シネマ新宿ほか順次公開。なお、18年春には「大映男優祭」を開催予定。