べネチア映画祭終盤、G・デル・トロとマーティン・マクドナーが高評価
2017年9月9日 18:00

[映画.com ニュース]イタリアで開催中のべネチア映画祭も、いよいよ授賞式を控えすべてのコンペティション作品が上映を終えた。前半に話題を呼んだギレルモ・デル・トロの「The Shape of Water」に続き、後半もっとも評価の高かった作品は、「セブン・サイコパス」で知られるマーティン・マクドナー監督の「Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」。ミズーリ州の田舎町で、娘を暴行、殺害された母親の、犯人探しの遍歴を描いたシリアスなドラマだ。母親役のフランシス・マクドーマンドの抑制の効いた演技がみごとで、女優賞の呼び声も高い。
続いて好評なのが、フレデリック・ワイズマンがニューヨークの図書館にカメラを据えたドキュメンタリー、「Ex Libris The New York Public Library」。197分の長尺はいささか長さを感じさせるものの、ワイズマンらしい緻密な構成と描写に富む。ドキュメンタリーはもう一本、中国人美術家のアイ・ウェイウェイが難民問題を取り上げた「Human Flow」があるが、こちらは特に新しい発見や視野を感じさせるものに欠け、評価は分かれる形となった。
さらに批評家の注目作であったダーレン・アロノフスキーのサイコ・ミステリー、「マザー!」と、アブデラティフ・ケシシュの「Mektoub, My Love: Canto Uno」も賛否両論となった。アロノフスキー作品は後半の、地獄絵的な凄まじい展開が、意外性に満ちている一方、いささかやりすぎという声も。もっともある意味ではいかにもこの監督らしい作品と言える。ケシシュは3時間の大作ながら、繰り返しの描写が多く、覗き見趣味的な挑発的映像が論争を呼んだ。
斬新で革新的な作品が集まるオリゾンティ部門では、ダミアン・マニベルと五十嵐耕平監督による日仏合作の「泳ぎすぎた夜」が上映された。雪に囲まれた東北地方で、6歳の少年の日常をシンプルに、詩的に綴るなかで、親子の絆や家族のあり方を静かに見つめる。ベネチアには主人公役の古川鳳羅も監督ふたりに同行し、人気を集めた。(佐藤久理子)
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

アマチュア
【殺しはアマチュア、しかし頭脳は最高】スパイ史上最も地味、だが最も予測不能な男が面白すぎた!
提供:ディズニー

HERE 時を越えて
【何だこのすごい映画は!?】まるで動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 ラストの多幸感よ…
提供:キノフィルムズ

異常者×異常者×異常者…
【イカれた映画を紹介するぜ!】命令無視の異常者チームが無許可で大暴れ! ぶっ刺さる一作!
提供:KADOKAWA

片思い世界
【広瀬すず×杉咲花×清原果耶】涙腺崩壊、でも、あ~…何も言えない!! とにかく早く観て!!
提供:リトルモア

社畜が観たらすごかった映画
【前代未聞のオール社畜レビュー】「パラサイト」監督による描く至高エンタメ…果てしなく良かった!
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観よう!【超ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

過激な問題作
【この村の住人は、人間を喰ってる――】狂いに狂った衝撃作。未見の人がうらやましい。
提供:ディズニー

映画館で観ないとぜっっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画が大好きな人へ――
“映画館でオトクに観る裏ワザ”、ご紹介させてください!【知らないと損な神情報】
提供:KDDI