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もうひとりの“ワンダーウーマン”パティ・ジェンキンス監督の曲げられない信念

2017年8月23日 14:00

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来日したパティ・ジェンキンス監督
来日したパティ・ジェンキンス監督

[映画.com ニュース] 北米で今夏No.1の大ヒットを記録した「ワンダーウーマン」で、DCコミックスが誇るプリンセスにして美女戦士の活躍を大スクリーンに描き出したパティ・ジェンキンス監督が来日。そこには、ポジティブで自信にあふれ、それでいて謙虚な、もうひとりの“ワンダーウーマン”の姿があった。

映画は、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で鮮烈なスクリーン初登場を果たした、ガル・ギャドット演じるダイアナことワンダーウーマンのオリジンストーリー。外界から閉ざされた、女性だけの島で戦士へと育てられたダイアナは、島に不時着したパイロットでスパイのスティーブと出会ったことで、世界が戦火に包まれていることを知り、戦争を止めるため最前線へと乗り込んでいく。

ジェンキンス監督自身が子どもの頃からのワンダーウーマンのファン。コミックや、1970年代に放送されたリンダー・カーター主演のテレビシリーズ「空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン」に親しみ、「大人になったらこういう女性になりたいと思ったのは、すべての要素を持っていたからなんです。つまり、力強いのに、とても美しくて魅力的で、母性本能があり、優しくてソフトな面も持っている」とキャラクターの魅力を力説する。

主演のギャドットについて、「ワンダーウーマンが兼ね備える要素をすべて、彼女自身が資質として持っているところがすばらしい」と絶賛。「私が演出しなくても、すでに自信がみなぎりタフな人だったんです。だから、あまり強さにこだわらず、優しさや人間としての色々な要素を網羅したいと思いました」とアプローチを明かした。

女性スーパーヒーローの活躍を女性監督が描いたことで注目を集めている本作だが、ジェンキンス監督が、新たな女性のロールモデルの誕生にひと役買ったことを喜んでいることは間違いない。いまだ男性監督が大多数を占めるハリウッドで、ジェンキンス監督は「女性監督としての成功」よりも大きな功績のために戦っていた。

「私が映画をつくるのは、私個人や、男や女といったものより大きな意義のためです。この地球上での私たちの目標は、よりよい存在になる方法を学ぶことだと信じています。物語は、そのための素晴らしい道具なんです。よりよいフィルムメーカーになるため、よりよい映画をつくるため、誰もががんばっています。もし私がいい映画をつくれたならば、ある人はお金がもうけられるし、ある人は役者として成功できるし、みんなが勝ち組になれる。私たち全員のために戦うのが、私の仕事なんです」。

映画では、人類に平和をもたらすために戦うダイアナをはじめ、悪役も脇役もすべての登場人物たちが信念を持つ。ジェンキンス監督が絶対に曲げたくない信念は、「何が正しくて、何が間違っているのか、自分でしっかりと考えて行動すること」だという。その言葉の奥には、スーパーヒーローにも劣らぬ正義感が感じられる。

「私の義務はいい映画をつくることであり、そのためにベストを尽くしています。その過程で方向性が間違っていると気づいたら、そのまま続けるほうが楽だけど、私はみんなにこれは違うと伝える立場にあるし、それを言わなくてはいけないんです。コントロールできないときもあるけれど、間違いに気づき、それに対して何かできるんだったら、絶対にやるべき。たとえば、子どものためを思って入れた学校なのに、子どもが不幸になっているんだったら、何かしなくちゃいけない。日々直面する決断です。変えることの方が大変だけど、変えるべきだと思うんです」。

ワンダーウーマン」は8月25日から全国公開。

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