貫地谷しほり、大東駿介が過ごした充実の“因島生活”に嫉妬?
2017年8月22日 21:45
[映画.com ニュース] 人気作家・湊かなえ氏の第65回日本推理作家協会賞短編部門受賞作を映画化した「望郷」の完成披露上映会が8月22日、東京・新宿武蔵野館で行われ、ダブル主演を務めた貫地谷しほりと大東駿介、菊地健雄監督が出席。貫地谷が「誰しもが感じたことのある“窮屈さ”が映っている作品」と本作を言い表すと、続けて大東は「この作品を通じて、自分が生きた31年に初めて向き合えた気がしました。自分と見つめ合うという機会は中々ない。それを自然とさせてくれる映画」と語っていた。
累計発行部数50万部を突破した原作は6編が収録された短編集で、そのうち「夢の国」「光の航路」を映画化。ある島で起こる2組の親子の過去と未来をつなぐ物語となっており、「夢の国」パートの主人公・夢都子を貫地谷、「光の航路」パートの主人公・航を大東が演じている。また、湊氏の故郷で、物語の舞台のモデルでもある因島で撮影が行われており、菊地監督は貫地谷と大東を起用した理由について「島で生まれ育ったという感じを体現できるため」と明かしていた。
湊氏の小説が原作となった作品は「白ゆき姫殺人事件」以来となった大東が、「前回の撮影は撮影が10分で終わった」と告白すると、同じく同作に出演していた貫地谷は「私は1日(笑)」と述懐。「10分と1日は大違いですからね。台本もらったでしょ? 僕、もらってないからね。あれは全編アドリブ」と切り返した大東は「今回、台本があるから嬉しかった」と安堵の表情を浮かべた。やがて2人のやり取りを聞いていた菊地監督が「これで台本渡さないのは、かなりのチャレンジャーですよ(笑)」とツッコみを入れると、場内の至るところから笑い声が響いていた。
4年ぶりに映画主演を務めた貫地谷は、菊地監督に対して「本当に細かいところまで見てくださっている。妥協は一切ありません。私が心の中で『さっきの演技、微妙だったかな』と思っていると、監督が必ず『もう1回やろうか』と言ってくれて。この現場で大ファンになりました」とべた褒め。同じく大東からも「出会った時から信じておけば大丈夫だなと、大げさではなく感じてました」と絶大な信頼を得ていることを知った菊地監督は「マズいですね…どういう会ですか、これ」と赤面していた。
また、菊地監督と大東が「現場は毎日山場の連続だった」「貫地谷さんは苦しそうだった」と振り返ると、貫地谷は「そうなんですよ! 私、すごい苦しかったんですよ。朝から夜中まで撮影したり。なのに、大東さんがめちゃくちゃ謳歌してて」と暴露。「睡眠時間も余裕そうで。ずるいよねえ」と嫉妬心を露わにすると、大東は「レモン農家の人とご飯食べに行きました。めっちゃ友達できましたよ」と“因島生活”の充実ぶりを明かしていた。
「望郷」は、9月16日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。
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