フランソワ・オゾン監督によるカラー×モノクロの映像美「婚約者の友人」予告披露
2017年8月18日 10:00

[映画.com ニュース] 「8人の女たち」「スイミング・プール」で知られるフランスの名匠フランソワ・オゾン監督の新作「婚約者の友人」の予告編とポスタービジュアルが初披露された。予告は、カラーとモノクロが交錯する映像美が印象的な仕上がりだ。
過去に「私の殺した男」(エルンスト・ルビッチ監督)として映画化されたモウリス・ロスタンの戯曲を、大胆に翻案したオリジナルストーリー。オゾン監督が初めてモノクロに挑戦し、1919年のドイツを舞台に、戦死した男の謎めいた友人と残された婚約者らによる人間ドラマを紡いだ。
予告編は、ヒロインのアンナ(パウラ・ベーア)が、婚約者フランツの墓前で泣く見知らぬ男アドリアン(ピエール・ニネ)を目撃する場面から始まる。戦前の仏パリでフランツと友情を育んだという話に癒され、アンナは“婚約者の友人”以上の感情を抱いていく。だがアドリアンは隠していた自らの正体を告白し、謎を残して姿を消してしまう。アンナは、その行方を追いフランスへと旅立つ。
製作陣には、オゾン監督作の常連が結集。撮影はパスカル・マルティが担当し、セザール賞の撮影賞に輝いた。カラーシーンが挿入されるタイミングは、すべてオゾン監督が徹底的に計算しつくしたこだわりによるもので、見る者を未知の映像体験に導いていく。さらに衣装は「クリミナル・ラヴァーズ」以降、ほぼすべてに参加したパスカリーヌ・シャバンヌが担当し、20世紀初頭のシックなデザインでありながら、同監督ならではのファッションセンスを匂いたたせる。音楽はフィリップ・ロンビが手がけ、緊迫のミステリーにあえてロマンチックな音色をのせることで、謎が解けた後も深い余韻が残る仕掛けを施した。
「婚約者の友人」は、10月21日から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。
(C)2015 MANDARIN PRODUCTION–X FILME–MARS FILMS–FRANCE 2 CINEMA-FOZ-JEAN-CLAUDE MOIREAU
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【個人的に“過去最高”】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作、実際に観てきた
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映